テクノロジー

2022.10.28 13:00

宅配より「店舗受け取り」を好む若者たち 米国の小売事情


・コンビニエンスストアを運営するQuality Martは、2022年4月にオフプレミス・プラットフォームのSwipeby社と提携し、ジオフェンス付き「仮想ドライブスルー」ソリューションを5店舗で展開する予定です。この技術により、スタッフは到着予定時刻や到着情報をライブで把握することができ、注文をより効率的に管理できるようになります。

・American Eagle Outfittersは2020年9月にRadar社と提携し、カーブサイドピックアップのための移動追跡をサポートする柔軟なジオフェンシング機能を導入しました。

・Lululemonは、2020年9月にバーチャルウェイティングリスト技術を立ち上げ、入店や店外でのピックアップ、返品、交換の順番が来たときに消費者にテキストで通知するサービスを導入しました。

・2020年9月、Giant EagleはRadius Network社と提携し、同社のFlyBuy Pickupロケーション技術を使用して、カーブサイドおよび店舗でのピックアップを最適化する取り組みを開始しました。同様に、Lowe’s Foods、SpartanNash、Albertsons傘下のUnited Supermarketsも、2020年にFlyBuyシステムを導入し、ピックアップ注文にかかる時間を短縮しています。

また、多くのテクノロジーベンダーがピックアップソリューションに新機能を統合させ、顧客体験を向上させています。

・BOPISとカーブサイドピックアップに加え、Flybuy社は2022年3月、Eコマースの返品(BORIS:オンラインで購入し、店舗で返品すること)を可能にするため、ロケーションテクノロジーソリューションサービスを拡張しました。同社の技術を導入した小売業者は、カーブサイドと店舗内のドロップステーションの両方でスピーディな返品を実施することができるようになります。このソリューションでは、顧客が店舗に移動し始めると自動的にスタッフに通知され、正確な到着時間が表示され、店舗に到着次第、引き渡しや交換を行うことが可能です。

スマートロッカーの普及


スマートロッカーは、店舗敷地内、ショッピングセンター、公共ターミナル、住宅地などの便利な場所で小包を保管できる電子保管ソリューションです。荷物がスマートロッカーに届くと、受取人は荷物の受け取りが可能になったことが自動で通知されます。消費者は、バーコードやRFIDタグ、指紋など、さまざまな認証手段でロッカーを利用することができます。

スマートロッカーソリューションは、パンデミックの際にピックアップサービスが爆発的に増加した後、勢いを増しました。2022年6月にCoresight Researchが実施した調査によると、オンラインで買い物をした回答者の約43.1%が、過去12カ月間にオンライン購入品を受け取るために無人の受取ロッカーまたはキオスクを利用したと回答しています。
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文=RxR Innovation Initiative

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