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2022.11.02

「やりたい」と人に言った瞬間から人はプロになる。モチベーションを上げる「挑戦者のための文化」

公共(官公庁・自治体)、民間において豊富な実績をもち、官民連携事業の推進役としても存在感を示し続けている日本総研。シンクタンク機能とも有機的に連携したコンサルティング事業の魅力、また、働く場所としての魅力について3人の若手が語り合った。

シンクタンクとして次世代社会に必要な政策提言や新市場創造にむけた実証実験を行いながら、コンサルティング会社として年間約1,000件のプロジェクトを通じて、公共、民間双方のクライアントの社会課題・経営課題解決を支援してきた日本総研。パーパス・ステートメントの冒頭にある「次世代起点でありたい未来をつくる。」のまさに「次世代」を担う若手3人の鼎談が実現した。

堀内くるみ(以下、堀内):働く場所としての魅力は、とにかく個人の意思が尊重される点。新入社員の配属の段階から、所属したいグループを決めましたよね。

辻本綾香(以下、辻本):配属後、どのプロジェクトに参加するかも自分で選択しますよね。私のグループはプロジェクトの一覧を共有して、やりたい人を募る公募型にしています。

和田美野(以下、和田):私はやりたいことが明確にあって入社したわけではなかったので、会社からの勧めで最初のチームを決めました。最初は官公庁の地方創生、地方活性化を図るチームで東北の復興関係のプロジェクトに参加していましたが、徐々に「せっかく民間も公共もできる会社にいるのだから民間の仕事もしたい」という思いが芽生え、民間企業をクライアントにしているチームに異動。その後、専門性について考えるようになって業界軸やテーマ軸に関心をもち、いまは事業開発支援のチームにいます。

堀内:途中で興味や関心が変わることにも寛容な風土ですよね。私は、最初の2年は公共系の介護の領域と民間の中期経営計画策定支援をやっていて、プロジェクトの割合としては官民半々くらいでした。その後、事業開発支援が主軸になり、技術を起点とした事業開発やライフスタイル系クライアントの新規事業開発支援など、さまざまなプロジェクトに携わっています。産休・育休を経て、現在は社内の人材育成や採用の業務にもかかわっています。

辻本:私は、これまでずっと都市計画や都市開発といったまちづくりテーマを担当しています。まちづくりに関する業務に従事することは入社前からの希望で、海外留学やインターンで、この分野について学んできました。新人のころは、公共施設や公有地の整備・活用方法に関して、自治体をクライアントとし、コンセプトの作成から、計画の策定、事業者の選定、契約締結までを支援するプロジェクトが多かったです。いまはテーマが広がってきて、イノベーションエコシステムの創出に寄与するプロジェクトや、スマートシティといった、より付加価値の高いまちづくりに取り組んでいます。

経験者より挑戦者を「打席」へ。自らの意思がキャリアをデザイン


堀内:年間約1,000あるプロジェクトから、興味や関心があるテーマに誰でも手をあげることができる。クロスアサイン制度というものがあって、特に新人には別グループのプロジェクトに参加することも組織的に推奨しています。


入社3年めで、社内の専門家からアドバイスをもらいながら、リーダーとしてプロジェクトを推進した経験をもつ堀内。

和田:1年間で大体10~15件のプロジェクトを担当しますが、踏ん張らなければいけない時に、「これは自分が選んだプロジェクト」というのは大きなモチベーションになりますね。

辻本:1年でかなりの経験量になるので、成長速度も速いですよね。年度末になると「まだ1年しか経っていないのか」と思うくらいです(笑)。

堀内:コンサルティング部門の社員に自分の興味や関心を発信できる、年次等を問わないフランクなチャットスペースが立ち上がって、「こういうプロジェクトに興味ある?」と声をかけていただくことも。

辻本:実際に「子育てをテーマとしたR&Dをやるので興味のある人はいませんか」という投稿を機にチーム組成して商品開発を行うなどの動きが出てきていますね。コロナ禍で社内の人に対面で会う機会は減りましたが、横のつながりを広げる動きは活性化しています。

和田:確かに、情報交換は常に活発。興味があることを上司に相談すると、その分野に強い人をすぐに紹介してくれて、それがきっかけでプロジェクトがスタートすることも。アサインに関しては、興味や意思をもっているかが最も重要で、その時点での経験値の有無はあまり関係ないかもしれません。

辻本:少しでも気になっていることがあれば言葉にして誰かに伝える、それがキャリアを充実させていく鍵になる気がします。意思に応えてくれる人がいる会社だから、経験があるかどうかは重要じゃないんですよね。

和田:昔、リーダーに言われた「やりたいって思って、それを人に言った瞬間からプロだよ」という言葉がすごく心に残っていて。当時は真意を理解しきれなかったのですが、「やりたい」と表明したからには当然「プロ」になる覚悟で勉強や情報収集をするよね、という意味だったのかな。だからこそ専門分野じゃなくても任せてもらえる。「だって勉強するでしょ、まずは」って。

堀内:社内で「打席に立つ」という言葉をよく使いますが、数多くの経験をすることで、やりたいことが浮かび上がってくる、という考え方ですよね。私は入社当時、民間企業の経営戦略に携わりたいと考えて中期経営計画策定支援などのプロジェクトに参加していましたが、事業戦略のプロジェクトに声をかけてもらったことがいまのキャリアにつながっています。先輩方からも「なるべく多くの挑戦をしてみて」とよく言われるので、興味のある分野の周辺領域にあることでも、「声をかけてもらえるのはポテンシャルがあると思われている」と、前向きにチャレンジをしてきました。新人のころに、経験者の目線から親身にアドバイスいただけたのはすごくよかったですね。

辻本:「任せる」となったら、本当に最後まで全部「任せる」というカルチャーもありますよね。入社4年めの時、初めて自分が責任をもって書いた企画書で受注できて、プロジェクトを完遂した経験をさせてもらったのですが、その時もグループの部長から「やってみない?」と声をかけていただいたのがきっかけ。それまでの専門とは違うテーマで何の実績もなかったのに、部長は最後まで任せてくれました。部長は放置していたわけではなく、ずっと見守っていてくれて、ピンチの時だけ助けにくるという感じでした。業務完了後にクライアントからいただいた「一緒に仕事ができてよかった。刺激的な議論で夢を描くことができる業務だった」という言葉は感動的でした。このような経験ができたおかげで、新しい分野にも臆せずチャレンジできるようになりました。

和田:リーダーがしっかり自分たちを見てくれている、だからこちらも頑張ってアウトプットしていいプロジェクトにしよう、という関係性ですよね。

堀内:そうですね。最後はリーダーが責任をとるから思いきってやってみて、という感じ。たとえ、その時は結果が伴わなくても、「次、頑張ろう」って。

「君が成功するとは思っていない」R&Dリーダー就任時の言葉の真意


和田:フードテック等の食領域のコンサルティングを拡大するR&Dのプロジェクトリーダーのお話をいただいたときに「成功するとは思っていないから」と言われました。それは、悪い意味ではなくて「成功するよりもチャレンジしてほしい」と。その当時は専門性がない分野でリーダーを……という話だったので、引き受けるかどうか悩んだのですが、これまで一緒にプロジェクトをやってきた先輩方が「和田くんなら何かやってくれるんじゃないか」と推薦してくださったと聞き、「手探りでもいいですか」と引き受けることにしたんです。

辻本:初めて詳細を知りました!

堀内:そういうものですよね(笑)。日本総研では、そういった抜擢はよくあり、珍しくはない。

和田:変に称賛されないところもいいところですよね。とはいえ、R&Dは予算も含めて規模が大きく、全社的な報告があり、「ここまで任せてもらえるのか」といううれしさの反面、プレッシャーも非常に大きかったです。「成功しなくていい」とは言われましたけど、「失敗しよう」という気はないし、せっかくやるなら小さくおさまりたくない、というのもあって、そこのすり合わせが自分のなかでいちばん苦労した点。後発となるフードテックの分野で、どうやったら存在意義が示せるのか、日本総研が得意とする社会課題をからめて新しい挑戦ができないか、考えました。国の事業を活用したり、民間の企業に協力を仰いだり、実証実験ではメディアやSNSなどで大きな反響を得ることができました。現段階では事業化につながるかまだわからないですが、社会的に認知してもらえたのは一つの成功だと思っています。ただ、そこまでが本当に大変で…。

堀内:素直にすごいと思います。

和田:まさに、周りの人たちのサポートのおかげですね。R&Dのメンバーも、私と同様に右も左もわからないなかで「とにかく、やってみましょう」と一緒に走ってくれた。上の方々は「挑戦者を支えるのは当たり前」というスタンスで、率直な意見や、有識者の紹介など、アドバイス以上のものを惜しみなく提供してくれました。進捗報告の場で、正直に「進め方が全然わからない」と打ち明けても、「それなら一緒に考えよう」という感じでした。「任せる」という日本総研のカルチャーを実感できたプロジェクトです。

辻本:リーダーは「一緒にプロジェクトをつくりあげていこう」と常に寄り添ってくれますよね。入社3年めのころ、よく一緒に仕事をしていた先輩が、「後輩としてではなく、仕事のパートナーとして一緒に頑張れてよかった」と言ってくださって。そういう関係性のなかで仕事ができるのはすごくいいことだと思います。


「R&Dのプロジェクトリーダーに抜擢され、日本総研の『任せる』カルチャーを体現。実証実験で大きな反響を獲得できた」と話す和田。

さまざまな事業開発の経験から開発されたTech Design


和田:Tech Designも元々R&Dですよね。

堀内:はい。事業開発の課題をカバーするのが日本総研のTech Designというソリューションです。クラシックな事業開発のやり方だと時間がかかるのと、クライアントの要望を具体化できなくて先に進めない、という課題が出てくる場合があります。

Tech Designは、①クライアントがやりたいこと(デザインの視点)、②技術的にできること(技術の視点)、③高い事業性・実現可能性(ビジネスモデルの視点)の3つを融合して、私たちとプロトタイプをつくりながら実現化していきます。具体的には、クライアントのニーズを具体的なビジュアルに落とし込んで、現存する技術のどういったものを使えば、イメージの世界を実現できるのかというのを実証していく。ただ計画を組むのではなくて、実現するための技術もアライアンスを組んで商品として提供します。

和田:領域拡大を狙っているクライアントに実効性をもった支援を行っていくというのが、Tech Designの目標なんですね。

堀内:日本総研はコンサルティング会社で、事業をやっているわけでないので、ビジョンはクライアントへの支援を通じて叶えていかないといけない。だから、クライアントを動かすものが必要で、わかりやすくビジュアル化されたプロトタイプをつくって、コンセンサスを得るためのリードタイムを速めていくことが必要になってくる。調査によって検証しつつも、結局のところやってみないとわからないこともあるので、まずはやってみて確認して前に進めていくのが大切ではないか、と思っています。

豊富な実績で官民連携の推進役として未来型のまちづくりを推進


辻本:私は自治体がクライアントとなるケースが多く、まちづくり・都市開発の分野において官民連携の推進役として業務に携わっています。例えば公共施設である図書館を整備・運営するにあたり、地域活性化に資する場所にしたいのに自治体だけではできず、民間事業者の力を借りて実現していく必要があるとします。このような場合、行政側の方針を文書として形にし、事業者に提示、事業者から具体的な実現方法の提案をいただきながら実現可能で最も望ましい実現方法を検討することを支援します。事業者からの提案内容は三者三様で、彼らのノウハウや強みなどによって異なるので、そのなかから、どの方法が最もその自治体にとって望ましいかを自治体と検討しながら条件に落とし込んでいき、公募、事業化につなげる、ということをやっています。

行政の思いを聞いて形にしながら、それをもって民間事業者と対話を行い、実現性の高いやり方に落とし込んでいく。その時に重要なのが「なぜ、事業者からそういった意見が出るのか」「なぜ、それをやりたいと思うのか」あるいは、「なぜ、できない」のか、その民間事業者の背景を理解することです。それは自治体だけでなく、民間と仕事をしていないとわからないこと。ここの橋渡しを的確にコントロールする、というのがこの仕事の醍醐味です。

堀内:専門性が高い領域なので、部門内のほかのグループの人と連携することも多そうですね。

辻本:まちづくり・都市開発の分野とは異なりますが、3グループ横断でメンバーを組成してプロジェクトを行ったこともあります。政策形成に興味をもち始めた時期に、政策評価や事業評価になるようなデータプラットフォームを構築する、というプロジェクトを担当したのですが、政策のつくり方や行政内部の事務だけではなくて、EBPM(Evidence Based Policy Making)や、データ分析のあり方などにどんどん話が派生していくんです。複合的な知見が必要になるため、社内のその領域に詳しい方々と連携して、クライアントに評価をいただける成果をあげることができました。

和田:連携をお願いしたいときは、本人と直接やりとりしてOKならほぼ連携完了ですよね。わざわざチーム長に相談して了承を得て……というプロセスは必ずしも必要ではない。もちろん、稼働状況といった面でチーム長への相談も必要な場合もありますが、「こういう分野に強い人は誰ですか」と相談すると本当に即座につないでもらえますよね。

辻本:確かに! 特にインセンティブがあるわけでもないのに、誰しもが協力をいとわない。

堀内:入社3年めで初めてプロジェクトリーダーになった時の部長がまさにそんな人でした。ソーシャル領域のテーマだったのですが、知識や経験がなくて。社内の識者、過去のプロジェクト事例や当時のリーダーなど、たくさんの情報をいただきました。


「まちづくりのプロジェクトでは行政と民間企業のつなぎ役として、的確に手綱をひき、コントロールするのが醍醐味」だと語る辻本。

個人の意思を尊重する風土のなか、それぞれが描く今後のキャリア像


和田:日本総研には、専門性が業界・テーマ軸の人と機能軸の人がいますが、私はテーマ軸の人間。R&Dのプロジェクトが今年3年めで一区切りつくので、次のテーマを探しています。私のルールとして「一度始めたことは3年間全力で取り組む」というものがあって、1年めは知識習得、2年めは実践、3年めはチャレンジと年数によってフェーズを決めて取り組んでいます。来年は、「食」を切り口に健康やライフスタイルへ、自分のテーマの枠を広げていきたいです。

辻本:私は、今年、仕事に対していままででいちばん充実感を感じていて、一つ一つのことと向き合うのが非常に楽しい。だから、いまは先のことを考えられないというのが本音です。なぜそう感じるのかというと、コンサルタントとして自分が何をやるべきかが見えてきたから。日本総研は自由さが魅力だとよく言われますが、その自由を享受するためには、社会で求められていることを察知して、自分は何ができるのかを見極めたうえで、やるべきことを説明できることが最低限必要だと考えています。それがようやくわかってきたから、いま、仕事が楽しいと言えるのだと思います。そのなかでも今後の目標をあげるなら、私の専門はまちづくりなので、自分がつくったまちだと言える場所をつくりたいです。

堀内:私はソーシャルの分野で事業開発にチャレンジしていきたいです。例えば、ソーシャルベンチャーの領域で、事業性を確保するだけなく社会的価値を高めた持続可能な事業開発支援を行いたい。社内でも関心や知識をもっている人がたくさんいます。チーム長と相談しながら、研究を進めていきたい。それから、今年から人材育成にも携わっているので、いまあるこのカルチャーを生かして、どんなバックグラウンドの方がきても活躍し続けられる仕組みをつくっていきたい。また、育成に携わるメンバーが課題や方法を話し合う場も設けていきたいです。

辻本:これから入社される方には、ぜひ私たちの知らない世界を開拓していってほしいですね。

日本総研
https://www.jri.co.jp/


堀内 くるみ◎ケンブリッジ大学大学院卒。マネジャー。専門分野は、事業開発・事業領域拡張支援。技術系企業、ライフスタイル提案企業などのクライアントの新規事業戦略コンサルティングに従
事。今年度より採用や人材育成の業務も担当。

和田 美野◎京都大学農学部卒。シニアマネジャー。担当事業領域は、食領域を中心とした事業開発・事業領域拡張等。食に関するR&Dのリーダーで、食品ロス削減等の社会課題の解決における調査・研究や実証実験を実施。

辻本 綾香◎オックスフォード・ブルックス大学大学院(空間計画学)卒、京都大学大学院農学研究科卒。マネジャー。都市計画・都市開発の分野において官民連携の推進プロジェクトに従事。スマートシティ、イノベーションエコシステムなどをテーマとしている。

Promoted by 日本総研 | text by Kanako Aoki | photographs by Munehiro Hoashi | edit by Hirotaka Imai

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