2021年3月、CEVA Logistics(シーバロジスティクス)はKodiakと提携し、ダラス・フォートワース地域からテキサス州オースティンおよびオクラホマシティに自律走行車で貨物を配送すると発表した。そして4月には、KodiakはU.S. Xpress(ユーエス・エクスプレス)と、ダラス・フォートワースからジョージア州アトランタまで、自律走行車で貨物を配送する契約を締結したと発表している。
今年8月には、Kodiakと全米最大のサービスエリア運営会社Pilot Companies (パイロット・カンパニーズ)が、自社のサービスエリア、パイロット・アンド・フライングJ・トラベルセンターにて自動運転トラック向けのサービスを展開する「戦略的合意」を発表したばかりだ。アトランタ近郊のパイロットセンターで、こうしたトラック向けポートが建設されるのは初めてだ。
バーネットによると、Kodiakのトラックは現在約26台で、一部はすでに運用中、その他は開発または製造段階だという。ドライバーの人数は未定だ。走行中ほとんどが基本的にハンズフリーでの運転になるものの、運転席に座ってくれる人を見つけるのは難しい。
「ドライバーの採用は、私たちを含めみんなにとって難しいことです。私たちは非常に高い基準を持っています。特に長距離を運転したいドライバーを見つけるのは大変なことで、私たちが取り組もうとしているのは特にこの市場なのです」とバーネットはいう。「Kodiakで働くようになった人たちはみんな、大きな変革の一員になりたいと思い、やってくるのです」と語る。
同社のトラックはすべて内燃エンジンを搭載しているが、製造元が電化リグを提供することになれば、電化リグへの移行に非常に前向きであるともバーネットはいう。Kodiak Driver自律走行システムは「パワートレイン(エンジンが生み出した回転エネルギーを駆動輪へ伝達する装置類の総称)に依存しない」ため、移行が問題になることはないと指摘する。
「私たちのシステムは、電気パワートレインでも、水素パワートレインでも動作します。私たちはまだ、それらの技術を使えていないだけで、近い将来、必ず発表するつもりです」とバーネットは語った。
しかし今は、KodiakはIKEAとの関係を築きながら、自動運転による商業輸送を推進する役割をしっかりと担い、成長させていくことに注力していると彼は語る。
「我々はキャリアになろうと思っているわけではありません」と同氏はいう。「我々は今後、彼らのパートナーである運送業者といっしょに仕事をすることを楽しみにしています。これは双方にとって学びの場なのです」と語った。
(forbes.com 原文)