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2022.10.24 10:30

IKEAと自律走行のKodiak Roboticsがドライバーレス配送の契約

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ハンズフリーで運転できるトラックを走らせている会社が、顧客が自分の手で作らなければならない家具を販売する世界的に有名な小売会社のために商品を配送する契約を結ぶとは、なんとも皮肉な話だ。

テキサス州ヒューストン近郊のベイタウンにあるIKEA(イケア)の配送センターから、約300マイル(約482キロ)離れたダラス北部のフリスコにあるIKEAの小売店まで、1日1回、週7日、変わったトラックが家具を配送している。何が変わっているのかというと、このトラックは、Kodiak Robotics Inc.(コディアック・ロボティクス)が開発した技術によって、高速道路を何キロも自律的に走行することができる点だ。

1日1回の運用は8月から開始されたが、両社は、評価期間を経て、今になって公表することになった。

Kodiakの創業者でCEOのドン・バーネットは、Forbesのインタビューで「Kodiakの自律走行技術が交通安全の向上だけでなく、ドライバーの生活の質の向上や、貨物輸送のあり方にどう貢献できるかを理解することが、IKEAの最大の目的です」と語っている。

これはすべて、3カ月間の試験的なプログラムとして始まったものだが、バーネットは、同社がスウェーデンの巨大家具メーカーと複数年の長期的な関係を結び、運行回数や場所を増やす可能性があると述べている。

IKEAにとって、Kodiakとのつながりは、環境対策と社会のための目標達成に向けた一歩となる。

IKEAサプライチェーンオペレーションのカテゴリーエリア輸送マネージャー、ダリウス・ムロチェクは声明で「イノベーションの最前線に立ち、将来の輸送のための能力を構築するという当社の野心的目標を達成するためにKodiakと協力できることを誇りに思います」と述べている。「Kodiakの技術は、自動輸送への移行においてドライバーに焦点を当て、交通安全の課題に取り組むという当社の目標に貢献するものです」と語った。

バーネットは、Kodiakのトラックが自律走行することで、カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置く同社は、トラックが手動で運転される場合に比べて10%の燃費削減を実現していると指摘する。

急成長を続ける同社にとって、IKEAとの契約は大きな成果であるだけでなく、事業の新しい段階への突入を意味する。

「これまで私たちは主に、荷主を顧客として代行する他の運送業者と仕事をしてきましたが、荷主と直接仕事をするのはこれが初めてです」とバーネットはいう。「その関係を築き、彼らの運用ニーズを理解するための本当に良い機会でした」と語る。

2018年に設立されたKodiakは、米国南東部を中心に着実にカバーエリアを拡大している。2019年半ばから同社はテキサス州ダラスとヒューストン間、2021年からはダラスとサンアントニオ間で貨物配送を行っている。
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編集=Akihito Mizukoshi

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