そんな機能はクリエイティブこそ活躍してくれる。PhotoshopとIllustratorはファイル共有システム機能を搭載する。レビュー用に写真やイラストのデータを共有し、レビュアーは思ったことや修正指示などをコメントすることができる。
また、レビュアーはブラウザ上でチェックなどが可能なので、Photoshopなどが不要なこと。ブラウザなのでPCはもちろんタブレットやスマホなどでも利用できる。
さらに実際に写真やイラストに矢印や円などを上から入れることがえきるので、修正個所の指示も簡単で正確に伝えることができる。ビジュアルの修正では「上のほうにある……」「緑の四角を……」とテキストで行おうとするとあいまいな指示が生まれやすいものだ。
「協業的なクリエイティビティ」のテーマには富士フイルム、RED Digital CinemaがFrame.ioのCamera to Cloudの統合を実現も発表された。撮影したメディアをクラウドに自動転送できるようになる。作業がスムーズになるだけでなく、制作費の削減や時間の短縮されるようになる。
3Dのクリエイティビティも加速!
話題の技術としてだけでなく、メタバースの登場もあり着実にニーズが高まっている3Dデザイン。Adobeからは3Dモデルの作成用のツールとして「Adobe Substance 3D」がアップデート。新たなAdobe Substance 3D Modelerは、デスクトップ環境だけでなくヘッドセット環境での作成も行えるモデリングツールで、新たなデザイン方法として注目が集まっている。
Modelerのヘッドセット環境では、「塑造」するかの様にイメージをカタチにすることができる。この新しい方法は3Dデザインをより簡単にし、さらに新たな作品を作り出すきっかけになるかもしれない。
さらに基調講演では先に買収したFigmaメンバーが登場やフェイク画像が溢れる現在、Photoshopにも搭載され同社が推進するコンテンツ認証機能であるContent Authenticity Initiative(CAI、コンテンツ認証イニシアチブ)の現状紹介なども行われた。
Adobe MAX 2022の会期は10月19日〜20日までとなっている。