多数のオンライン、対面でのセッションそして開発中の超新機能をチラ見せするSneaksや音楽パフォーマンスなど、「お祭り」の側面が大きな同イベント。Adobe PhotoshopやIllustrator、Premiere Pro、Expressなどを提供するAdobeは実は今年、2022年で創業40周年を迎える。その記念すべき基調講演では「速さ、使いやすさ&スーパーパワー」「協業的なクリエイティビティ」「3Dと没入型体験の制作」という大きく3つのテーマに沿った注目すべき新機能が紹介された。
AI「Adobe Sensei」がクリエイターを強力にサポート
Photoshopは、オブジェクト選択ツールの向上や削除や塗りつぶしが1クリックで可能に。写真の画像処理、管理を行うLightroomは人物の眼、ほっぺなども認識、オブジェクトの選択が簡単に。Illustratorでは重なった部分の変更が簡単になるなど、各ソフトウェアは「速さ、使いやすさ&スーパーパワー」が向上している。
それらの機能を支えているのは同社のAI「Adobe Sensei」だ。人工知能の力で、面倒で使いこなすまでには技術の習得が必要だった作業がより簡単にできるようになる。「時間の節約だけではなく、写真の『昼と夜、天気を変える』といったことまで。不可能だったことまでことまで、Adobe Senseiの力で可能になる」という。
AIは確実に身近な存在になっており、最近では欲しい絵を文字で指示するだけでカタチにしてくれる画像自動作成も話題になったが、同社では「クリエイターに力を与える」ものだ。あくまでもクリエイター中心、その創造性を高めるものというのがAdobeの考えであり、より簡単、短時間に作業できるようになることで「クリエイティブの民主化」を目指しているとのことだ。
クリエイティブこそリアルタイムでの協業が便利
例えばGoogleスプレッドシートなどの共同編集機能など、ネットを介して遠く離れたメンバーが1つのファイルを編集するといった作業は、事務的なサービスでは当然のものとなっている。いつでも誰でも最新版を確認し、それを元に作業できれば事故もなく、本当に必要なコミュニケーションのみで進めることができ便利だ。