北海道を拠点に世界の建材を提供するヤマチコーポレーションは、建築素材のオリジナルブランドMYKE(マイク)にて「音を気にしない室内ぬりかべで秋の夜長の夜DIYを楽しもうキャンぺーン」を展開。10月より「秋の夜長に楽しむ内装材DIYセット」の販売を開始した。価格は1万780円。
これは、電動工具などを使わず、静かに塗るだけで部屋の模様替えができる内装材。ラトビアのシルクプラスター社が開発した塗る壁紙「シルクプラスター」だ。毛糸をほぐしたような素材で、塗るとフェルトのようなモコモコしたテクスチャーになり、温かい雰囲気が出る。
「シルクプラスター」は2020年8月から本格販売されていたが、このところのDIYブームの影響で一般顧客が急増した。同年3月に発表したところ、通常なら新商品の定着に2〜3年かかるのだが、わずか3カ月で大きな反応があったという人気商品だ。
材料は天然抽出物のみで、揮発性有機化合物は含まない環境に配慮した製品になっている。作業工程は3日間。1日目は塗りたい壁の周囲を養生して下地剤(プライマー)を塗り、シルクプラスターを水に混ぜておく。2日目は、水と混ぜて12時間ほど寝かせたシルクプラスターを壁に塗る。その後は翌日にかけて乾燥させる。すべて天然素材なので素手で扱っても問題なく、匂いもないので子ども部屋にも安心して使える。貼る壁紙と違って特別な技術も必要なく、初心者でもきれい仕上げることができる。水に弱いため水がかかる場所に不向きだが、反対に、霧吹きで水をかければ簡単に補修ができる。また、別の色に塗り替えたいときも水で簡単に剥がせるのは都合がいい。
「秋の夜長に楽しむ内装材DIYセット」では27色から選ぶことができる。単体での購入なら、ラメ入りの絢爛豪華な「ヴェルサイユ」シリーズやホッコリ優しい感じの「アートデザイン」シリーズから合計80色が選べる。
壁を塗るという、ちょっとした大物の本格DIYを3日間かけてじっくりと、しかも夜でも静かに楽しめるのだから、かなりの満足度が期待できそうだ。
文 = 金井哲夫