もしプロフェッショナルとして成長したいと考えているなら、これはキャリアの転機となる可能性を秘めたスローガンだ。手にしたことのないものが欲しければ、これまでやったことのないことをしなければならない。
そして、それは決断することから始まる。
幸いなことに、人間には人生を変える力がある。でもそれが裏目に出たら? 一体どれが正しい選択なのかわからなくなるかもしれない。
決断する「前」に、次の2つの質問で候補を絞り込んでみよう。
1. 今日、自分ができることで最もインパクトのあることは何か?
私たちはしばしば、無限の可能性に圧倒されてしまい、想像した未来にとらわれることがある。あるいは、検討している決定は大きな変化をもたらさないかもしれない。
複数の選択肢がある場合には、自分が今すぐできることの中で、目標に近づくために最も効果があるものは何かと自問することが役に立つ。
ここで重要なのは、この決断は必ずしも大げさで、大上段に振りかぶったものである必要はないということだ(とはいえ、もしその覚悟があるのなら、より大きな力を得ることができる)。大きな変化はむしろ、新しい方向への小さな一歩から始まることが多い。そして、その決断がすぐに実行できるものならば、継続するために必要な勢いを与えてくれるのだ。
2. 環境は、自分の決断をサポートしているか?
友人、同僚、場所、習慣、ライフスタイルなど、あなたの環境はあなたが思っている以上に、良くも悪くもあなたに影響を与え、常に結果に関わっている。あなたは成長し、進化し、かつてはうまくいっていたことも変わってしまったかもしれない。その結果、環境のいくつかの要素を変えなければ、重要で持続的な変化を起こすことはできない。
事実はこうだ。もしあなたが環境を変えないのなら、自分でそれを選んでいるのだ。
自分の決断をサポートする環境があれば、成功する確率は高くなる。なので、もし環境が、やるべきことを達成するのを妨げているのであれば、それを手放し、自分の目標に沿ったものや人に置き換えてみよう。もう自分を支えてくれない人や物事にノーということで、自分に役立つ人や物事にイエスと言えるようになる。
そして、3つ目は決断した後の問いかけだ。
3. どのようにすれば自分の決断をより良いものにできるか?
要するに、意思決定は一度したら終わりではない。一度決断を下した後も、調整によってその決断をより良いものにできる機会はある。
おそらく状況が変わったり、市場が変化したりする中で、同じ道を進み続けるのは意味がない。もしくは、新しいチャンスが訪れたなら、それを生かすために方向転換が必要かもしれない。最初の決定から逸脱することを頑なに拒むのではなく、現在の状況に柔軟に適応していこう。もし、最初の決断がうまくいかなくなったり、間違った決断をしてしまったと感じたなら、新しい決断をすることで改善することができる。
決断は出発点に過ぎず、そうした決断の繰り返しが成功への終わりなき旅となる。
たった1つの決断で、まったく違う人生を手に入れることができることを忘れないようにしよう。ここで紹介した3つの質問を自分に投げかけることで、賢い選択をして行けるようになる。
(forbes.com 原文)