同社は先日、さらに多くの技術を活用することを発表している。チポトレは現在、業務を合理化し摩擦を減らすことを目的とし、キッチン管理システムと、店をベースとした高度な基盤の2つの技術を試験している。
同社は南カリフォルニアの8店舗で、プレシテースト(PreciTaste)のキッチン管理システムを試験中だ。同システムは人工知能(AI)と機械学習を活用し、「需要をベースとした調理や材料準備の予測」を提供している。
チポトレによると、同システムではリアルタイムで材料の量が監視され、仕込みや調理の量、いつ調理を始めるべきかが従業員に通知される。目的は処理能力の最適化だけでなく、食料廃棄の最小化もある。
同社のカート・ガーナー最高技術責任者(CTO)は発表で、「新たなキッチン管理システムにより従業員の手作業が減り、店舗の責任者にはその時点の情報を基にした決断を下す上で必要なツールが与えられる。こうして最終的には、素晴らしい食事と傑出した顧客体験に焦点を当てることができる」と述べた。
チポトレがAIを活用するのはこれが初めてではない。同社は今年、ミソ・ロボティクス(Miso Robotics)との試験を発表し、AIを使った「チッピー(Chippy)」を導入した。この試験は現在拡大中で、チッピーは今月、カリフォルニア州ファウンテンバレーの店舗で初めて店舗デビューを果たす。同社はその後、従業員や顧客からフィードバックを集め、広範な導入計画を作成する予定だ。
ガーナーは最近のインタビューで、同社では店舗をより効率的に運営し従業員が他の作業に集中できるようにするため、インターネット・オブ・シングス(IoT)や機械学習などを検討していると述べた。
また同社は現在、レーディアス・ネットワークス(Radius Networks)のプログラム「フライバイ(Flybuy)」を、オハイオ州クリーブランドの73店舗で試験中だ。店舗ベースの同技術はリアルタイムのデータを活用し、顧客に注文した商品が準備できたことを知らせたり、会計時にチポトレ会員プログラムのQRコードをスキャンするようリマインドしたりできるだけでなく、受け取りの際に間違った場所にいる顧客に警告を出すことさえ可能だ。
同社によると、このプログラムを通して店舗内での会員プログラムの利用率や配送の効率性が上がるなど、良い成果が出ている。