「デルタ航空に限らず、航空業界は反循環的な回復基調にあります」デルタ航空の最高経営責任者エドワード・バスティアンは、航空会社の第3四半期決算説明会で述べた。「我々はまだ、元の状態に回復していないので、市場の供給は景気後退のリスクを考慮しているのです」
「私たちは90日から100日は見通せています」とバスティアンはいう。「それ以後は、少し不透明になってきます。私たちが見る限り、私たちの大企業が私たちにいっていることから、旅行部門はこの四半期から新年まで非常に好調に推移するでしょう」
「需要は、まだ十分に満たされていない」と彼は述べた。
デルタ航空の木曜日終値は、S&P500の2.6%上昇を上回る約4%上昇の30.38ドル(約4500円)だった。アメリカン、ジェットブルー、サウスウエスト、ユナイテッドは約3%上昇し、スピリットは約5%上昇した。
航空会社の中で最初に決算を発表したデルタ航空は、2四半期連続で黒字となり、さらに重要なのは、パンデミック回復の初期に弱点となっていたビジネスと海外旅行の両方で将来の需要が強いと見ていることである。
「法人旅行が改善し、国内外での需要が堅調なことから、12月期の収益は2019年12月期と比較して5%から9%増加すると見込んでいます」と、グレン・ハウエンシュタイン社長は用意した声明の中で述べている。当四半期、国内線旅客収入は2019年9月期と比較して2%増、国際線旅客収入は97%回復したとのことだ。
同じく回復が遅れているビジネスについては、デルタ航空は大企業顧客向けの法人売上が「レイバーデー後に増加し、パンデミック開始以来最も強い回復率で、2019年レベルの80%で当四半期を終えた」と述べている。