#2.地味な寄生をしてくる
周囲に、クルマに乗せてもらいたいときだけ電話してくるような友人がいるだろうか? あるいは、特定の友人からの電話を避けがちになっていないだろうか? なにしと彼らときたら、愚痴を吐き出したいときしか電話してこないのだ。または、いつもあなたが来てくれることを期待しているのに、あなたが必要なときには姿を見せてくれない友人はいるだろうか?
これらはすべて、寄生的友情の典型例だ。寄生的友人は、友情という本来ギブアンドテイクのダイナミズムの中の「テイク」の側面に偏っている。ほとんどすべての友情には便宜的な要素もあるが(クルマの相乗り、洋服の交換、ペットの世話など)、こうした協力が一方向にしか流れないと、関係は難しくなってくる。
健全な友情は、相互の親愛の情と尊敬を核とする。もし、ある人が友人というより寄生虫のような存在かもしれないと思ったなら、はっきりさせるために次の2つの質問を自分に投げかけてみよう。
1. モノ扱いされていると感じるだろうか? その人があなたに助けを求めたとき、彼らはお返しに自分から助けを提供するだろうか? 感謝の気持ちを表現しているだろうか? 彼らは、この支援行為があなたにどのようなコストをかけているかを考えているだろうか? もし、これらの質問に対する答えが「ノー」なら、あなたは寄生虫のような人物、つまり、あなたをヒトではなくモノのように感じさせる人間と付き合っているのかもしれない。
2. 相手をすることで消耗しているだろうか? 寄生的友情には、物質的なものと感情的なもの(あるいはその両方)がある。健全な友情は、普通あなたの気持ちの貯水地を満たしてくれるのに対し、寄生的な友情はそれを枯渇させる可能性がある。
『British Journal of Social Psychology』(英国社会心理学)誌に掲載された研究によると、便宜性に根ざした人間関係は(仕事上の関係などの実用的な理由が想定されたものでない限り)長続きすることは稀だという。永遠に他人の役に立つことができる人はいないからだ。相手があなたをもうこれ以上必要としていないと判断する前に、あなたを食い物にしている友情を終わらせる鍵は、あなたの手の中にある。
おわりに
私たちは心の底では、真の友情がどのようなものであるかを知っている。友達を作るときに一番なのは、直感に耳を傾けて、何か違和感を感じたら正直に会話することだ。
(forbes.com 原文)