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2022.10.17 18:00

米長者番付フォーブス400に入った「40歳未満」の富豪10人

マーク・ザッカーバーグ(Getty Images)

マーク・ザッカーバーグ(Getty Images)

若くして金持ちになるのは、以前ほど簡単なことではない。昨年、パンデミックに端を発した市場の勢いのおかげで彼らの財産は急増したが、2022年はインフレとリセッションへの懸念がテクノロジー分野を筆頭にさまざまな業界を動揺させ、若きビリオネアたちの資産を減少させた。

フォーブスは9月27日、2022年版の米国長者番付「フォーブス400」を発表したが、今年のランキングに入った40歳未満の富豪は10人のみで、昨年の15人から減少した。その中には、年齢を理由にこのグループから外れた者も居るが、コインベースの共同創業者のフレッド・エールサム(34)は、暗号通貨市場の低迷を受けて同社の株価が急落したために、このリストから外れている。

また、投資アプリのロビンフッドの共同創業者のバイジュ・バット(37)は、同社の株価が1月に2021年のIPO価格から60%急落し、ビリオネアの地位を失った。彼は昨年、保有資産29億ドルでフォーブス400にデビューしていた。

さらに、昨年34億ドルを保有していた電気自動車(EV)メーカー「リビアン」の創業者でCEOのRJ・スカリンジ(39)も、株価の下落を受けて3月にビリオネアの地位を失った。昨年11月のIPO以来、同社の株価は60%以上も下落している。

今年のリストに新たにデビューした唯一の40歳未満が、暗号通貨取引所FTXの共同創業者でCTOのゲイリー・ワン(29)だ。彼は、30歳の同社の共同創業者のサム・バンクマン・フリードに代わって、今年のリストの最年少メンバーとなった。

下記に2022年版のフォーブス400の40歳未満のメンバー10人を、年齢が高い順に紹介する。

スコット・ダンカン(39)/保有資産:69億ドル/119位
富の源泉 パイプライン
2010年、テキサス州の石油王であった父親のダン・ダンカンが死去し、息子のダンカンは27歳でビリオネアになった。ダンカンと3人の兄姉はそれぞれ、父親が1968年に創業したヒューストンのパイプライン企業、エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズの株式を相続した。

ブライアン・アームストロング(39)/保有資産:27億ドル/388位
富の源泉:暗号通貨
コインベースの共同創業者でCEOのアームストロングは、自身の暗号通貨取引所の時価総額が約600億ドルから150億ドルへと75%急落し、過去1年間で90億ドル近くの資産を失った。元エアビーアンドビーのエンジニアである彼は、2012年に29歳で立ち上げた同社の株式の約19%を保有している。

ネイサン・ブレチャージク(39)/保有資産:77億ドル/93位
富の源泉:エアビーアンドビー
ブレチャージクは、エアビーアンドビーの3人の共同創業者の中で唯一、まだ40歳未満だ。同社の株価がこの1年で30%近く下落する中、彼は保有株の約3.5%(約4億8000万ドル)を売却した。
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編集=上田裕資

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