NTT Com社員のリアル体験から始動したサービス
2025年には、高齢者の5人に1人、国民の17人に1人が認知症になると予測されており、この10年で認知症患者は、40%増加すると予想されている。認知症予防や発症後のケア等への関心が高まっている社会情勢を受けて、NTT Comが50年以上にわたり培ってきた音声認識技術を活かし、簡単な質問に答えるだけで認知機能が判別出来るフリーダイヤルを設置した。
NTTコミュニケーションズ 菅原英宗 代表取締役副社長
NTT Com代表取締役副社長の菅原英宗は、「このプロジェクトは、一人の社員の経験からスタートしました。彼は、認知症になった祖父を自宅で介護していた父親が、その介護で疲弊していく姿を目の当たりにして心を痛めていたそうです。さらにその後認知症を発症した彼の祖母は、認知症の進行により孫やひ孫との楽しい思い出を刻むことなく、残された時間は、寿命を消化していくだけの日々を送っていらっしゃいました。認知症は、発見が早いほどその後のケアで進行を遅らせると言われていますが、早い時期に自分事として捉えるのが容易でないのも事実です」
「また、家庭生活のみならず、認知症による企業活動への影響も懸念され、2030年には、労働力が1割不足すると予測されており。認知症患者の金融資産にいたっては、200兆円が資産凍結の恐れにさらされているとも指摘されています。そこで、弊社が長年にわたり培った電話サービスを活用し、『短時間』で『どこでも』『簡単に』認知機能の変化に自ら気付けて行動変容に繋がるようにという想いを込めて、この「脳の健康チェックフリーダイヤル」を立ち上げました。これにより、社会全体で、認知症の意識を高め、パートナー企業との共創により予防していく仕組みを作り、『認知症で不安になる本人や家族や企業が少なくなる社会』を目指して参ります」