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2022.10.26

バリューの共有でつながる多様な人材のリレーションがイノベーションを創発する 〜対談:コーナー×ユーザベース

プロフェッショナル人材のパラレル(複業)ワーカーシェアリングサービスを展開するコーナー。同社の取締役COO小林幸嗣がクライアント企業のキーマンと本心で語り合い、未来に向けて共振していく連載の第3回。今回は、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」などを展開するユーザベースで取締役Chief People & Administrative Officerを務める松井しのぶと語り合った。


バリューを共有しながらフラットな関係性で働く


小林幸嗣(以下、小林) コーナーは「1人が、複数の会社で、本気で働ける社会をつくる」をミッションに掲げて、人事・採用に関するプロフェッショナル人材のパラレル(複業)ワーカーシェアリングサービスを展開してきました。

クライアント企業の課題に応じて、採用、人事制度設計、教育研修、組織開発といった支援ができる複業・兼業人材のマッチングをサポートしています。こうしたサービスを正式にリリースしたのは、2019年6月のことでした。

松井しのぶ(以下、松井) 最初に実働支援型でユーザベースをサポートしていただいたのは、確か2019年7月のことでしたよね。

小林 そうでしたね。ユーザーベースには人事における業務委託の経験資産を増やしていきたいというご要望もありましたので、最初は登録されたパラレルワーカーではなく、コーナーの社員がハンズオンで支援するというかたちで入らせていただきました。第1号としては南部がお世話になりましたから。

松井 南部さんがユーザベースで生き生きと働いてくださっている姿、いまでもよく覚えています。

小林 優秀な人材をいかに獲得するか。獲得した後、いかにエンゲージメントを高めていくか。このふたつは、成長を目指す企業にとって古くて新しい、永遠に終わりがない課題ですね。

松井 そうですね。そのふたつは弊社でも常に意識しています。世界中から最高のタレントが集まり、その才能が発揮されていくことは私たちのパーパス実現にとってもコアとなると思っています。その最高のタレントは必ずしも社内の人間ばかりである必要はないとユーザベースは考えています。だから、コーナーとユーザベースのお付き合いが続いています。

小林 ありがとうございます。経験・スキルという無形資産を有するナレッジワーカーが、社会のなかでもっと自分の価値を発揮し、時間や場所にとらわれない自分らしい働き方、生き方ができる。その実現に寄与することがコーナーの存在意義です。

その意義を着実に果たしていくことが、日本の多くの企業をインキュベーションしていくことにつながります。コーナーは、そう信じてサービスを展開しています。ユーザーベースではそうした考え方を実現していくために、具体的な取り組みをされていますね。


松井しのぶ ユーザベース 取締役Chief People & Administrative Officer

松井 ユーザベースの『HRハンドブック』では、採用においてまずはバリューとのフィットを大切にすると定めています。私たちは、7つのバリューを掲げています。それは例えば、「自由主義で行こう」「迷ったら挑戦する道を選ぶ」「渦中の友を助ける」「異能は才能」といったことです。私たちが成長し、同じパーパスに向かって共創していくためにも、共に働く仲間とは同じバリューで結ばれている必要があると考えています。

小林 そのバリューの意義深さについては、コーナーメンバーも直接稼働させていただき、体感できたこともあって、理解しています。クライアント企業の内部に飛び込んで、掲げるバリュー、培ってきたカルチャー、抱えている課題感などを深く知る。そうして同じ景色を見ることで、コーナーがクライアント企業にシェアさせていただいている人材の仕事の確度や速度が上がる。ユーザベースとコーナーとのリレーションシップは、こうしたタイプの最上位級ではないかと思っています。だからこそ、全事業領域ですでに10名を超えるリクルーターの支援につながっているのだと思います。

松井 ユーザベースは、基本的に雇用形態に関してフラットに考えているんですよ。いろいろな雇用形態の人に入っていただいている状況ですが、「業務委託だから」という感覚はありません。仲間だと考えています。逆に「私は業務委託だから」という感覚で来られると、期待値ギャップが生じてしまうでしょう。

小林 そうですね。いろいろな意味で垣根がないと感じています。コーナーから入ったパラレルワーカーに対しても「good/more」のフィードバックがしっかりと来るようになっていますからね。確かに「仲間だと思ってもらっている」と感じることができています。ユーザベースのプロジェクトに参画してきたパラレルワーカーからは随時、そのような声が届いています。仲間として関わらせていただく私たちにとっても日々、いい学び・いい気づきがあるのです。

松井 コーナーから入っていただいた方々には、現在はリクルーターとして各部門の採用業務を担ってもらっています。優秀な人材を採用するという終わりのない課題を共に解決し続けていくパートナー。そういう感覚でいますよ。

小林 一般的な会社ではリクルーターが採用のすべてをまとめていくことが多いのですが、ユーザベースの場合は配属される現場の方々が本気ですよね。常々、現場からの意見が届いてきます。

松井 ユーザベースは事業・組織別の採用になっています。人事が一括で採用することはありません。部門内の意見が一致してはじめて採用されるという流れがあります。もちろん、コーナーメンバーにも積極的に意見をもらっています。一緒に働く仲間を選ぶという意味で、「採用が自分ごと」になっているんですよね。


小林幸嗣 コーナー 取締役COO

人を信じて共創し、人の知見を循環させていくために


小林 先ほど、時間や場所にとらわれない自分らしい働き方を実現することがコーナーの存在意義だというお話をさせていただきましたが、考えてみると松井さんご自身が、まさに自分らしい働き方を実践された先駆けの人ですよね。

松井 そうかもしれませんね(笑)。ユーザベースに入社したとき、社内にワーキングマザーはゼロでした。そういった部分でもロールモデルになってほしいと言われていました。また、2019年からタイのバンコクで約1年半にわたってリモートでマネジメントの仕事をしてきた経験もあります。コロナ前でしたから当時は管理部門の役員のリモートマネジメントは珍しかったかと思います。

小林 そもそも、どのような経緯でユーザベースに入社されたのですか?

松井 きっかけは、村上さん(ユーザベースの前CFO/現Somebuddy代表)から誘われたことです。彼とは公認会計士の受験仲間で、20歳のころからの親友です。

入社以前の13年当時、私は夫のトルコ転勤を機にイスタンブールで生活していました。一時帰国するタイミングで、村上さんから「会社に遊びに来てほしい」と言われたんです。実際に行ってみたら、共同創業者の梅田さん(梅田優祐)と新野さん(新野良介)が出てきて、「ユーザベースに来てほしい」と猛烈に口説かれました(笑)。

小林 それで、どうされたんですか?

松井 「私が『うん』って言ったら、内定ですか?」と尋ねました。もちろん、彼らと私は初対面です。履歴書も何も提出していませんし、彼らは私のことなんて何も知らないはずなのに、おかしいですよね……。そうしたら、「僕らが絶対的に信頼している村上さんが絶大な信頼を置いている人だと聞いているので、間違いありません」と言われました。

小林 すごい話ですね。登場人物のすべてが燦然と輝いている姿を想像できる。

松井 そうなんです。私はさておき、梅田さんと新野さんは輝いて見えました(笑)。誠実な人柄が本当に伝わってきましたし、世の中を変えていきたいというパッションがすごかったですからね。「世界中に経済情報のインフラを届けていきたい」「この会社にかかわって本当によかったと社員には思ってもらいたい」という熱いプレゼンテーションでした。

信頼関係で結ばれた間柄ってすごいなと思いましたし、「この人たちがつくる船に乗ってみたい」「一緒に成長したい」と直感的に思えたんです。海外にいたこともあって私はユーザベースのことを知りませんでしたし、NewsPicksはまだベータ版ができたころでした。それでも、入社すると決めましたね。

小林 ユーザベースはカルチャードリブンな会社だと強く感じていたのですが、やはりその根っこには創業した方々の熱い想いがあったのですね。

松井 ユーザベースの創業は2009年です。私が入社した14年当時は外苑前にオフィスがあって社員が70人ほどでしたが、いまは丸の内に1,400坪のオフィスがあって社員は1,000人を超えています。8年ほどが過ぎて、いろいろな変化が起きましたが、空気感というかカルチャーは私が入社したころと変わっていません。人を信じて共創していく会社なんですよ。

もちろん、採用は妥協なくやっています。面接では、「自己認識と自己開示」「自由と責任のバランスをきちんと取れるか」「自律できて自走できるか」といったところをしっかりと観ていますから。

小林 先ほどの「僕らが絶対的に信頼している村上さんが絶大な信頼を置いている人だと聞いているので、間違いありません」という創業メンバーのお言葉ですが、実はそれと同様のことをコーナーの社員も言われたことがあるんです。南部のあとを引き継いだ奈良橋が南部と全く同じように接していただいた。それは「南部さんから任せられる人材だと紹介されているから」と……。

まだ、ユーザベースのカルチャーにフィットしきれていない段階において、さまざまフィードバックをいただきながら、とにかく自分のことを期待していただけているのが伝わってくると……。コーナーの社員は、「なぜ、そんなに私のことを気にかけてくれるのですか」と尋ねました。

その答えは、「僕たちが信頼している南部さん(コーナーの最初のジョインしたメンバー)が信頼を置いている人だから」というものだったといいます。それはまさに、「人を信じて共創していく」というカルチャーが波及し、より広くポジティブに作用するようになっているという証拠ですね。

松井 私たちは他社のいいところを参考にしています。そして、私たちのカルチャーやナレッジを世の中にシェアして、真似される会社になりたいとも考えています。「人の知見の循環」を目指しているのです。

小林 未知なる価値は、異文化が摩擦するところに生まれると言います。イノベーションを志向する組織のなかには異文化の摩擦、すなわち多様性が必要だと私は考えています。コーナーはイノベーションにつながる異文化の最たるものとして、これからも私たちだからこそできる価値提供を追求していきます。

そして、これからもユーザベースと共に「人の知見の循環」に寄与していきたいと思います。

松井 ありがとうございます。ぜひとも、よろしくお願いいたします。



コーナー
https://pws.corner-inc.co.jp/service-company/


松井しのぶ(まつい・しのぶ)◎国内大手監査法人、PwC税理士法人を経て、トルコで4年半過ごした後、2014年にユーザベースに参画。タイのバンコクで約1年半にわたってリモートマネジメントを経験するなど、多様な働き方を自身が体現してきた。ユーザベースのワーキングマザー第1号になり、はじめての女性社内取締役にもなった先駆者である。

小林幸嗣(こばやし・こうじ)◎2006年、新卒でインテリジェンス(2017年からパーソルキャリアに社名変更)に入社。転職サイト「doda」の立ち上げ期から12年間在籍。クライアント企業の人事戦略支援、中途採用支援を行うトップコンサルタントとして活躍。ダイレクト・ソーシングサービス「doda Recruiters」の立ち上げに関わるなどの活躍も経て、18年にコーナーに取締役COOとして参画。

Promoted by コーナー │ text by Kiyoto Kuniryo │ photographs by Masahiro Miki │ edit by Akio Takashiro

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