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2022.10.14 08:45

米国のミリオネア、若年層は株式投資に「関心が薄い」傾向

Getty Images

米国の若年富裕層には、年上の富豪たちが行ってきた伝統的な投資を敬遠する人たちが多いのかもしれない。バンク・オブ・アメリカが発表した調査結果は、より高いリターンが期待できる投資対象として、暗号資産を選ぶ傾向があることを示している。

この調査では、家計(個人)金融資産が300万ドル(約4憶4000万円)以上の米国人を対象に調査を行い、1052人から回答を得た。若年の回答者の大半は、相続によって富を得た人たちとなっている。

アンケートへの回答で、「株式や債券への投資だけで、平均以上のリターンを得るのは不可能だ」と答えたミリオネアは、43歳以上では32%だったのに対し、21~42歳のミレニアル世代とZ世代では約75%だった。

また、それぞれのポートフォリオをみると、株式とインデックスファンドが占める割合は、43歳以上で55%、21~42歳ではおよそ25%となっている。暗号資産の割合は、42歳以下で15%、43歳以上ではわずか2%だった。

そのほかバンク・オブ・アメリカの調査では、若いミリオネアたちは投資において、より企業の社会的責任を重視する傾向が強いことも示されている。42歳以下の回答者は90%が、投資するにあたって企業理念を「考慮する」と答えている。43歳以上で同じように答えた人の割合は、44%だった。

昨年9月にピュー・リサーチ・センターが行った調査では、暗号資産に投資した、または利用したことがある米国人の割合は、16%だった。年齢別にみると、その割合は18~29歳の約30%、30~49歳の21%、50~64歳の8%、65歳以上の3%となっている。

今年の市場は──


今年は株式、暗号資産ともに値下がりしている。ビットコインの価格は年初来およそ60%、S&P500は25%程度の下落となっており、株式市場の落ち込みは暗号資産に比べ、はるかに小幅にとどまっている。

新型コロナウイルスのパンデミック発生から1年半ほどの間には、株式と暗号資産の価格はどちらも大きく値を上げていた。2020年3月にはどちらも急落したが、その後、ビットコインの価格は約210%上昇。S&Pはおよそ55%値上がりしている。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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