ライフスタイル

2022.10.22 18:00

片道17キロを走って通勤! 経営者はなぜトライアスロンにハマるのか


立場を超えて、素の会話ができるのが心地いい。



いとう・のぶあき◎1969年、福岡県生まれ。法政大学アメリカンフットボール部時代に日本代表に選出。三菱商事を経て、2004年にスポーツマーケティング会社のアンビションアクトを設立。CM・映像制作大手AOI.Proの海外子会社社長も務める。

伊東 宣晃:大学でアメフトに打ち込み、日本代表や実業団でプレイしたこともありましたが、アメフトを27歳でやめてからは運動から遠ざかっていました。

39歳のとき、本田直之さんに「女の子たちとランニングするから来い」と誘われ代々木公園に行ったら、「トライアスロンをやると言うまで帰さない」と(笑)。

いまも続いているのは、トライアスロンをしている人が大好きだから。職業も価値観も違う人同士が「新しいシューズ、いいね」「自転車変えた?」と、着飾らない素の状態で会話できるのが心地よくて。十数時間の過酷なレースを一緒に戦うつり橋効果もあるかもしれないけれど、この仲間は財産です。


IRONMAN70.3世界選手権の出場経験も。写真は2018年、豪サンシャインコースト大会での伊東。

なかでもチー(汐見)のことは尊敬しています。偶然にも親友の幼なじみで、縁も感じています。

彼女は飛行機を、まるでバスや電車みたいに使う。韓国なら日帰り、東南アジアには深夜便でホテル泊なし、米国でもせいぜい2泊といった勢いで、世界を飛び回っている。

たまたまアメリカにいたからと、ラスベガスで僕が出場した世界大会に応援に来てくれたことも。その気遣いが素晴らしい。飲み会でも目が行き届き、先回りして動く。人の心理までマネジメントしていると感じます。

僕が出会ったなかで、いちばんすごい人。気遣いオバケです。


代々木公園にて、伊東(左)と汐見

文=松下久美 写真=若原瑞昌

この記事は 「Forbes JAPAN No.098 2022年10月号(2022/8/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

連載

エグゼクティブ異種交遊録

ForbesBrandVoice

人気記事