この分野の労働者は、ホワイトカラーよりも離職率が高いが、採用マネジャーはWorkstreamのツールを用いて採用にかかる時間を短縮することができるという。
「彼らは、携帯電話のテキストメッセージを使って、募集から審査、採用、配置までを迅速に行えるようになった」とリムは言う。彼は、Lei XuとMax Wangと共にWorkstreamを2017年に設立した。3人は会社の立ち上げ当初、シリコンバレーの店舗を1軒ずつ回り、ジャンバジュースやサブウェイのフランチャイズオーナーと最初の契約を結ぶことに成功した。すぐにファストフード店が顧客の大部分を占めるようになり、2020年10月には年商100万ドルを突破した。
外食産業からその他の業種に顧客層を拡大
リムによると、同社は直近の数カ月間で成長を持続させ、今後の24〜30カ月で黒字化を達成する見込みという。Workstreamは外食業界以外の顧客を増やしたことで、売上を伸ばすことができたという。リムは、その背景に時間給労働者の間で口コミで広がったことや、強固な販売体制があったと考えている。
今回のラウンドを主導したのは、フォーブスのミダスリストで6位にランクインしたGGVキャピタルのHans Tungだが、彼はWorkstreamがUPSなどの外食産業以外の企業を顧客に加えた点を高く評価したという。
リムによると、今回の資金調達の主な目的は、営業とマーケティングのチームを拡大し、小売やホスピタリティ、ヘルスケアなどの業界の潜在顧客にアプローチすることだったという。現状で200人のチームを抱える彼は、「マクロ経済環境が急速に変化する中、どのように優秀な人材を確保し続けるかということに常に頭を悩ませている」と語った。
(forbes.com 原文)