キャリア・教育

2022.10.16 20:00

キャリアアップに役立つ、5つの発想転換術

Getty Images

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キャリアアップしたいのに、なかなかうまくいかずに歯がゆい思いをしていないだろうか。そんな人は、発想を転換する必要があるのかもしれない。
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凄腕のリーダーは、他の人がやっていないこと、見逃していることに力を入れると、大きな前進が可能だということを知っている。

そこで、シンプルだけれどもキャリアアップに役立つ「発想の転換」を5つ紹介しよう。

1.「気の利いた発言」ではなく、「明確なコミュニケーション」


ついつい気の利いたことを言いたくなるものだが、相手が首をかしげるようでは問題だ。言いたいことがうまく伝わらなければ、見込みのありそうなチャンスやクライアント、プロジェクト、昇進、パートナーを獲得できない。
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コミュニケーションをとるときは、気の利いたことを言うよりも、考えを明確に伝えることを目指そう。不要な専門用語は避け、簡潔な表現を心がけよう。考えを明確に表現すれば、すべてがスムーズに運ぶ。あなたという人間、あなたの提案や価値、差別化要因、何ができ、何をしてもらいたいのかを、相手にわかってもらえるだろう。

2.「完璧なタイミングを待つ」のではなく、「とにかく行動を起こす」


最初にはっきりと言っておこう。絶好のタイミングなどというものは存在しない。キャリアップしたいときや、何かに挑戦するときに、条件が「完全に」整うまで待っていたら、決して先には進めない。

完璧を目指したり、物事をぐずぐずと先延ばししたりする姿勢の根っこには、恐怖心がある。行動を起こせないのはそのせいだ。完璧であろうとするよりも、まずは前進しよう。完璧であることよりも、少しでも実行するほうがいい。実践は、何よりも勝るのだ。

行動を起こさないことには、キャリアアップは望めない。そのタイミングはほとんどの場合、準備が整う前なのだ。それならば、やってみるしかない。

3.「知恵を明かさない」ではなく、「知恵を共有する」


知恵とは、知識や経験、理解、常識、洞察をもとに、思考し行動する能力だ。しかし知恵は、共有したときにこそ、真に優れた力を発揮するものに一変する。

なぜなら、世のありとあらゆる知恵は、実際に使ってみなければ、何の意味も持たないからだ。

にもかかわらず、多くの人が知恵を共有しようとしない。そして、自分の知恵や見識を人に与えることをおそれ、内にため込んでいる。そうした人たちは、単純な事実に気づいていない。知恵を共有したからといって、影響力が失われることはなく、むしろ影響力は増すという事実だ。それに近ごろでは、ソーシャルメディアの力や影響力を使いこなすことが、自分のメッセージを広める一番の方法だ。

自分の知恵を惜しむことなく、たびたび共有していれば、あなたにとって重要な人たちが、あなたを指針としてみなすようになる。今まで学んできた教訓を、誠実かつ説得力のあるかたちで伝えて人の役に立とうと努めるソートリーダーとして、信頼してくれるようになるだろう。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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