4.「話しにくい話題を避ける」のではなく、「率先して議論を行う」
気まずくて話しにくい話題についての秘密を教えよう。その話題について気軽に話せる日は、絶対にやって来ないだろう。
人の機嫌を損ねないよう遠慮したり、他の人からどう思われるかを気に病んだりするあまり、あと回しにして時間を稼ぐことがある。ひどいときには、ウソをついたり、否定したりして、さほど大事なことではないと自分自身に言い聞かせることもあるかもしれない。
しかし、あと回しにすればするほど、状況は悪化する。時間が経てば経つほど、中途半端で気まずい立場に縛られるようになり、身動きが取れなくなる。
厄介な話題について話し合うのを躊躇しているのであれば、避けて通りたいことや、混乱に直面するときを遅らせているにすぎない。真っ正面からぶつかるつもりで、思い切って気まずい会話を切り出せば、目の前の問題にケリをつけ、その先へと踏み出せるようになる。
5.「忙しく働く」のではなく、「生産性を向上させる」
忙しく働いたところで、キャリアアップの助けにはならない。To-Doリストに並んだタスクや、頼まれごとすべてをこなすのに忙殺されていれば、疲労困憊し、大した成果をあげられないのはなぜなのか、と首をひねることになるのがオチだ。
忙しい人は、何でも引き受ける。一方、生産性の高い人は、自分の時間をしっかり確保している。
生産性の高い人間になるにはどうすればいいのだろうか。一線を引き、合理的な見通しを伝え、自分の目標にそぐわない事柄や他の人の要求には「ノー」を言うすべを身に着けることだ。自分にとって最も重要な課題を見極め、意識してその課題に集中しよう。
以上のような5つの発想の転換を実践すれば、キャリアアップへの階段をすぐにでも上り始められるはずだ。
(forbes.com 原文)