2023年はさらなる需要の減少予測
IDCによると、2023年は消費者需要の鈍化や学習用需要の一服、マクロ経済環境の悪化による法人需要の減少により、さらなる縮小が予想されるという。同社は、PCとタブレットの合計で2.6%減少するが、2024年には増加に転じると予測している。
今年から来年にかけて、PC市場にとっては厳しい状況が続くだろう。しかし、主に台湾と中国でPCを製造する企業と話をしたところ、法人需要は、早ければ2023年第3四半期には成長に転じると彼らは見ている。消費者需要が回復するのは2024年以降になりそうだが、法人向けPCやノートパソコンに関しては、2024年第3四半期以降の納品分の受注が増加しているという。
過去2年でPCやノートパソコンの大量購入を控えた企業はPCの買い替え時期が大幅に過ぎており、PCベンダーはこれらの法人顧客から打診を受けているという。このことを踏まえ、一部のベンダーは、2023年後半の納品に向けて、法人向けPCやノートパソコンの発注を増やしている。
2024年に企業のIT支出が回復するかどうかは、経済の動向次第だ。PCベンダーは、2023年後半にIT需要が回復することに慎重ながら楽観的な見方を示しているが、経済動向によっては企業が来年後半にPCをアップグレードしない可能性があることを認めている。しかし、現段階では、PCベンダーは2023年後半に納品するPCやノートパソコンの発注を増やしている。
(forbes.com 原文)