顕微鏡で美しきこの世界を切り取る、ニコンのSmall World入選作品

キタオオヒルヤモリの胚の手。倍率63x。2022年Nikon Small World画像コンテスト優勝作品。画像提供:Nikon Small World.GRIGORII TIMIN & DR. MICHEL MILINKOVITCH


数多くの入選・佳作作品をスクロールしていくと、さまざまな素材が見つかる。昆虫、藻類、ヒト細胞、動物、結晶、さらにはロウソクの蝋の炭素粒子もがギャラリーに飾られている。

Candle
ロウソクのろうの炭化水素鎖が切れた時に離れた炭素の燃え残った粒子(画像提供:Nikon Small World.OLE BIELFELDT)

応募者の多くはティミンのような科学者で、研究施設で高機能の顕微鏡を利用できる環境にあるが、Nikon Small Worldは顕微鏡写真を撮影するあらゆる人々に開放されている。そこにはアマチュア顕微鏡マニアもいれば、プロの顕微鏡写真家もいる。

Anemone
海洋性プランクトンの中で見つかったイソギンチャクの幼生(画像提供:Courtesy of Nikon Small World.WIM VAN EGMOND)

Nikon Small Worldの写真およびビデオのコンテストの常連参加者の1人であるウィム・ヴァン・エグモンドは、専門教育を受けた写真家で、顕微鏡写真を専門にしている。長年にわたり、彼の作品の多くが入選・佳作ギャラリーに展示されており、今年はイソギンチャクの幼生で佳作を獲得した。

Mold
粘菌(学名:Lamproderma)(画像提供:Nikon Small World.ALISON POLLACK)

カリフォルニアの写真家、アリソン・ポラックはキノコの写真を専門にしている。彼女が撮影した菌類の超接写画像2枚は、それぞれ第5位と佳作に選ばれた。

Small Worldのウェブサイトで、2022年の全入選作品をチェックして、自然界のさまざまな一面のクローズアップ写真を見て欲しい。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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