社員のお母さんが作ってくれる「おっかさん飯」イノカ高倉葉太の推しメシ

高倉さんの「お母さん飯」

社会で活躍するリーダーや、著名なビジネスマンたちのパワーの源は何なのか?彼らの「パワーフード」から、彼らのエネルギーの源を探るシリーズ。

今回は、イノカCEO兼ロートこどもみらい財団理事の高倉葉太さん。東京大学工学院卒業後、同大学院暦本純一研究室で機械学習を用いた楽器の練習支援の研究を行う。日本で有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリストと、東京大学でAI研究を行っていたエンジニアがタッグを組んで、2019年イノカを設立。

自然を愛し、好奇心に基づいて飼育研究を行うアクアリウムを趣味とする人々の力と、AI技術を組み合わせる事で、生態系を水槽内に再現する「環境移送技術」の研究開発に尽力。この技術により、「海を見える化」する事をミッションに掲げ、環境保全と経済合理性の両立を目指す。

「リアルな生態系を見せる教育事業」や、臨海部に行かずとも「様々な海洋研究を可能にする海洋研究プラットフォーム事業」の2本の柱を展開中。

2020年には、モーリシャス沖で発生した重油事故に際して、現地調査を行い、2022年2月には、世界初となるサンゴの人工産卵に成功するなど、イノカの地道な活動は、各界でも高い評価を受けている。2021年10月より、一般財団法人ロートこどもみらい財団理事に就任。同年、「Forbes JAPAN 30UNDER」に選出される。

お祖父様っ子で、お祖父様の家に泊まりに行った時に作ってもらった肉じゃがや、焼き飯が大好物だった高倉さんの「推しメシ」は、社員のお母様が作る「お母さん飯」。



「ベンチャー企業ゆえ、あまりお金も時間も無い毎日のなか、栄養価の高い食事を摂るのは本当に難しい事です。しかも自分は、糖質制限を行なっているので、低糖質で美味しい食事を楽しむのは、ほぼ不可能。そんな時、うちの社員から『私のお母さんにご飯を作ってもらって送ってもらわない?」と提案が。『それだ!』と、渡に船とばかり、お願いする事に。

以来、社員のお母様が1週間分の食事を作って月曜日に配達してくれるようになりました。夕食では、僕が夜、米を抜いているのでお腹がすかないよう、腹持ちが良くて栄養価の高い献立を考えてくれます」。ちなみに、メニューは、飽きがこないようにと毎週変わるこだわりぶり。「どれも美味しいのですが、1番美味しかったのは、カマンベールチーズ・ハンバーグです」





元々、ハンバーガー好きの高倉さん。大学生の時、NYに1カ月間、サックスの武者修行で、留学をしていた。「その時、本場のNYで、毎日色々な店のハンバーガーを食べ歩いていたのですが、高級ステーキハウス『ピータールーガー』のハンバーガーが最高に美味しかったのを、今でも忘れられません」。

大学近くの本郷のラーメン店「用心棒」の冷やし中華も、大学時代の思い出の味だという。「所謂、二郎系のラーメン屋さんで。夏限定の冷やし中華が最高で、チーズ・ニンニク・マヨネーズをドバドバっと大量に投入して食べていました。今、思い返しても幸せな記憶です(笑)」

高倉さんの食クロニクルは、愛情たっぷりの肉じゃがや焼き飯から始まり、夢を描いて試行錯誤中に出会った本場のハンバーガーや、豪快な冷やし中華。

そして、ベンチャー企業を牽引するエネルギーとなっている現在の「お母さん飯」へとアップデート中。「考えてみると、『食』は、毎日元気で健康に生きる為の基本。これからも社員や社員のお母様への感謝の気持ちを忘れずに、美味しくいただきたいと思います!」

文=中村麻美

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