同社は、神奈川県・京都府内の全店舗で紙製ストロー、木製スプーン・フォーク・ナイフ・マドラーを先行して導入していた。今回、全国の約2900店舗でストロー・スプーン・フォーク・ナイフ・マドラーをプラスチックから紙製・木製に切り替えることで、年間約900トンのプラスチックを削減できるとみている。導入する紙製ストロー、木製スプーン・フォーク・ナイフ・マドラーは、FSC(R)認証を取得した紙・木材を使用している。
近年、プラスチック汚染の問題解決に向けて、世界でさまざまな取り組みが進められている。プラスチック汚染の問題として、世界のプラスチックの9%のみがリサイクルされ、毎年1100万トンのプラスチック廃棄物が海洋に流出していることなどが報告されている。こうしたなか、日本では2022年4月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行された。
同法は飲食店などに対して、フォーク・スプーン・ナイフ・マドラー・ストローを含む12種類のプラスチック使用製品について、有償提供や再生可能資源を使用した製品の提供をはじめとする措置を選択し廃棄物の排出抑制を目指すことを義務付けた。今回の日本マクドナルドの取り組みは、同法に準じるものとなる。
マクドナルドは自社目標として、2025年までに世界中の店舗で顧客に提供する容器包装を再生可能・再生材・認証取得済み資源から100%製造することを掲げている。これまでも、再生材と生物由来の原料で製造されたカップの提供試験の実施・リユース可能カップの導入試験の実施をはじめ、さまざまな取り組みを展開している。今後も同社は、環境配慮型の容器包装の開発を進めていく意向だ。
【プレスリリース】紙製ストロー、木製スプーン・フォーク・ナイフ・マドラーを10月7日(金)より全国の店舗にて順次提供します。2025年末までに、お客様提供用パッケージ類を再生可能な素材、リサイクル素材または認証された素材に変更します
※この記事は、2022年10月にリリースされたCircular Economy Hubからの転載です。