テクノロジー

2022.10.19 14:30

誰もがツイッターを使う以上にそれについて「語ってしまう」理由


はっきりいって、ツイッターのイメージは悪い。新機能は生き残りを助けるものではない。

私はかつてApple(アップル)製品が今ほど人気商品ではなかった頃のことを思い出す。あれはかなり前のことで、同じオペレーティングシステムが動くMacの「類似品」を買うこともできた。Macは、単なるもう1つのコンピュータだった。iPhoneが出るずっと前のことだ。

そしてあるとき、アップルはMacに対する世間の認識を変えた。それは単なるもう1つのコンピュータではなく「体験」であると。それは特別なものだった。Macには、人生でもっと多くのことを成し遂げるのに役立つ何かがあった。この発想はiPhoneをはじめとする他のアップル製品にも引き継がれ、今私たちの知っている地球で最も愛されているブランドの1つへとつながった。iPhoneを持っている人は手の中にあっても、ときとしてその存在を消し、あなたのやるべきことに集中させてくれることを知っているだろう。

ツイッターに関してそれはいえない。

代わりに、私のような人々が会社自体を分析し、イノベーションの欠如を指摘する。メッセージングアプリとして、ツイッターが存在を消すことはない。ツイッターについて思うことといえば、人々が虐待的でコンテンツにはフィルターがかけられ、ツイッターがトラブルに見舞われているという事実だけ。このブランドを分析すればするほど、欠点が浮かび上がり、どれほど無能であるかを私たちに気づかせる。私たちはツイッターについて考える時間の方が、使っている時間よりも多い、なぜならあまりにも欠陥が多いからだ。

私の希望は、イーロン・マスクがWeChatに似た機能の追加以上の何かをしてくれることだ。彼のX.comのビジョンは会社を救わない。セキュリティに対する認識を変え、荒らし行為に対処し、まん延する政治的不和を解決する、それが成功の秘訣だ。ブランドを修正し、次に製品を修正する。

彼が両方を成し遂げられるかどうかに注目だ。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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