日本への出発を予定している国内の顧客を対象に、11月末までさまざまなミニプロモーションを実施する。都心の免税店で1ドル(約145円)以上の買い物をすると、2019年に導入された決済プラットフォーム「LDF Pay」にクレジットされる3.50ドル(約500円)の賞品から、より高額な賞品まで幅広く用意されている。
ロッテ免税店のオンラインサイトで日本旅行に関するレビューを書くと、抽選でより高額な賞品が当たる。また、メッセンジャーサービス「カカオトーク」を通じて、35ドル(約5100円)のLDF Payクーポンを特定の日に先着順で30%割引で販売する。
このような大量かつ小規模なプロモーションや景品は、ロッテ免税店のウェブサイトや韓国市内の免税店への来店を促進するための実績ある方法だ。ロッテ免税店によると、過去4四半期の売上は力強く回復している。ロッテ免税店の広報担当者は、次のように述べている。「為替レートの高騰にもかかわらず、過去3カ月間の国内売上は前年同期比230%増となりました。この上昇傾向は今後も続くと見ています」
日本旅行の復活
日本では観光客の減少のため、その傾向は大きく異なっている。2016年に日本の都心部免税市場に初めて参入したとき、ロッテ免税店は東京の旗艦店と同様の店舗を他の地域に4〜5店舗開設する野心的な計画を立てていた。当時、同社はこれらの店舗の売上高が10年以内に7億ドル(約1000億円)に達するかもしれないと予想していた。
韓国でのプロモーション活動は、日本への旅行を再び呼び起こし、ロッテ免税店銀座の復活を助ける戦略の一部である。ロッテ免税店銀座では、時計、宝石、化粧品、香水、電子機器、アクセサリーなどの高級ブランドを扱っており、KビューティーやKファッションのブランドは、一部の例外を除き、ほとんど国内にとどまっている中国人旅行者に人気だった。
ロッテ免税店は最近、オーストラリアのシドニーのダウンタウンに店舗を開設し、ここでも10年以内に1兆韓国ウォン(約1000億円)の売上を目指すと主張している。
(forbes 原文)