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2022.10.12 18:00

リモート企業の福利厚生を支えるスタートアップYonderが260万ドル調達

garagestock / Shutterstock.com

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企業の従業員の健康保険や年金加入を自動化するツールを開発するスタートアップ「Yonder」が260万ドル(約3億7500万円)を調達した。アイルランドを拠点とする同社は、新たな資金で企業向けの展開を加速させていく。

Yonderは、モビリティ大手Boltの元カントリーマネージャーのルーク・マッキーが創業し、CEOを務めている。今回のラウンドはNorthzoneとFrontline Venturesが主導し、複数のエンジェル投資家が参加した。

マッキーによると同社のゴールは、まだ大部分が紙ベースで行われている管理が面倒な福利厚生のプロセスをデジタル化することだという。「このプロセスは、6週間もの時間が必要な場合があるが、当社のツールを使えば3分で完了できる」と彼は言う。

Yonderのプラットフォームは、年金や一般的な健康保険、歯科、眼科などの保険など、多くの既存の保険会社と統合されており、PersonioやWorkdayなどの人事管理システムとも連携している。

「健康保険と年金は、通常、雇用主が提供する2つの福利厚生だが、一般的には、ブローカーに相談し、加入できる保険についてアドバイスを受けることになる」と、マッキーは従来のプロセスを説明する。「このような手続きは、オフラインで紙ベースで対面式で行われるため、迅速に行動するスタートアップには適していない」

このような古いプロセスは、リモート勤務のために国をまたがる採用を行うスタートアップにとって、特に頭痛のタネとなる。

「アイルランドや英国だけでなく、さまざまな国にまたがる従業員を抱える企業は、福利厚生を提供する上で非常に厄介な問題に直面する。リモートワークが拡大する中で、そのような企業は増えている」とマッキーは語る。アイルランドの規制下にあるYonderは、EU圏内の他の国にサービスを提供することが可能だ。

マッキーは、Boltや彼が最初に立ち上げた食品注文アプリのバンブー(Bamboo)での経験を参考に、同社のシステムを構築したという。「私たちは、エンドユーザーである従業員のことを第一に考えている」と彼は述べた。

マッキーは、共同創業者のパトリック・オボイルとディーパック・バリガらと共に、英国やヨーロッパへの進出の準備を進めており、新たな資金で開発部門の採用を強化していくという。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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