テクノロジー

2022.10.13 07:30

その個性に磨きをかけたAIスマホ「Google Pxiel 7/7 Pro」

Android 13を搭載する「Google Pixel 7」(左側)と「Google Pixel 7 Pro」(右側)


ミドルレンジの成功により存在感を増すGoogle Pixelシリーズ


グーグルはPixel 7シリーズの販売を10月13日から、オンラインのGoogleストアで開始する。内蔵ストレージ128GBのモデルはPixel 7が8万2500円(税込)、Pixel 7 Proが12万4300円(税込)になる。国内の大手通信キャリアの中ではソフトバンクとKDDIが取り扱う。
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端末の発売に先立って、東京で開催されたPixelシリーズの記者発表会には米グーグルのCEOであるスンダー・ピチャイ氏が登壇。今後もPixelシリーズのハードウェアを積極的に展開する意気込みを語った。

グーグルが息を巻く背景には、今夏に発売した5万円台から購入できる5Gスマートフォン「Google Pixel 6a」の販売が日本でとても好調に維持しているからだ。


Google Tensorチップを搭載する6.1インチの「Google Pixel 6a」5万円台の5G対応スマホは日本でも発売以来好調だという
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Pixel aシリーズのスマートフォンは、フラグシップの性能や人気の機能を受け継ぐ廉価モデルに位置づけられる。2019年にPixel 3a/Pixel 3a XLが誕生して以来、Pixel aシリーズはどの機種も日本で好調といわれている。

グーグルはこれまで、フラグシップから半年〜10カ月前後の開発期間を経てPixel aシリーズを投入してきた。Pixel 7シリーズの機能や使い勝手をベースにした廉価モデルも現在開発が進められているのかもしれない。

昨今、ハイエンドクラスのスマートフォンの価格が10万円を超えるようになってから、高性能で価格も手頃なミドルレンジクラスのスマートフォンに対するユーザーの関心が高まっている。グーグルは「Feature Drop」と呼ぶPixelシリーズ向けのソフトウェアアップデートを定期的に実施してきた。上位機種と同じソフトウェアベースの独自機能が使えることや、発売から最低5年間のセキュリティアップデート提供が確約されている安心感もまた、Pixel aシリーズの人気を支えている。

フラグシップとミドルレンジ、両輪による成長の歯車がさらにかみ合いながら成長のスピードを加速させれば、グーグルのPixelシリーズはアップルやその他ライバルの大きな脅威になりそうだ。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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