テクノロジー

2022.10.13 07:30

その個性に磨きをかけたAIスマホ「Google Pxiel 7/7 Pro」

Android 13を搭載する「Google Pixel 7」(左側)と「Google Pixel 7 Pro」(右側)


純正レコーダーアプリは「スピーカー判別」が可能に


最新のTensor G2チップを搭載するPixel 7シリーズは「レコーダー」アプリによる音声認識と文字起こしの機能も強化される。グーグルが年内の実施を予定するアップデートにより「スピーカー判別」の機能が追加されるのだ。
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会話に参加する話者を判別しながら音声をテキスト化して記録できる機能だ。筆者はインタビューの記録などによくレコーダーアプリを使うので、スピーカー判別はまさしく待ち望んでいた機能の1つだ。どの程度の精度が期待できるのか、あるいは日本語にも対応するのかなど、今からとても気になっている。

現時点ですでにTensor G2チップの進化がレコーダーアプリの精度向上にも表れるのだろうか。新旧モデルを比較してみたところ、言語を英語(US)にして起こしたテキストは、Pixel 7ほ方が適切なタイミングでタイムスタンプや段落変えが記録され、少し読みやすいテキストファイルに仕上がった。日本語の文字起こしについては、特に大きな変化は見られなかった。


同じコンテンツの音声文字起こしを同時に実行。左側Pixel 6 Proのレコーダーアプリに対して、右側Pixel 7 Proのレコーダーアプリは適当な間隔でタイムスタンプと段落変えを記録してくれる
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画面ロック解除が指紋と顔認証の両対応に


Pixel 7シリーズは独自開発のTensor G2チップとTitan M2セキュリティチップの高度な連携により、ユーザーのプライバシーを強固に保護する。Pixel 7シリーズからディスプレイ埋め込みタイプの指紋認証センサーに加え、フロントカメラによる顔認証ロック解除に対応する。


Pixel 7シリーズはフロントカメラによる顔認証を使う画面ロック解除にも対応した

ユーザーの顔画像を登録すると、指紋認証センサーに触れなくても画面を指でタップしたり、側面の電源ボタンをクリックした後にカメラに顔を向けるだけで素速くロックが解除される。マスクを着けたままロックを解除することはできないが、その際には指紋認証を併用すればいい。どちらのセンサーも認識精度はとても高く安定している。
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編集=安井克至

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