テクノロジー

2022.10.13 07:30

その個性に磨きをかけたAIスマホ「Google Pxiel 7/7 Pro」

Android 13を搭載する「Google Pixel 7」(左側)と「Google Pixel 7 Pro」(右側)


ビデオは広範な色彩と明暗のコントラストを再現できる10bit HDR撮影に対応する。被写体に焦点を合わせたまま、背景に「ボケ味」を表現できる「シネマティックぼかし」もPixelシリーズの新機能だ。それぞれライバルであるアップルのiPhoneが先行する動画撮影機能をキャッチアップした格好だ。
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Pixelシリーズにはデバイス上のAI画像処理により、撮影した写真にクリエイティブな加工を自動で加える独自の機能がある。例えば、映り込んで欲しくない被写体を後処理で消せる「消しゴムマジック」や、メインの被写体の背景にダイナミックな動きが付けられる「モーション」撮影モードがPixel 6シリーズから継承された。Pixel 7シリーズでは、さらに新しく「ボケ補整」機能が加わった。


フォトアプリの「編集」ツールに「ボケ補整」が新たに加わった。0から100まで1段階ずつ補整レベルが調整できる

ボケ補整は手ぶれや被写体ぶれにより、「ピンボケ」している写真を後処理によってシャープに修正する機能だ。iPhoneやデジタルカメラで撮影した写真もPixel 7シリーズの「フォト」アプリに放り込めば、フォトアプリの編集機能によりボケを補整できる。大事な瞬間を記録した写真を、スマホだけで手軽に修正できる「おもしろさ」が多くのユーザーに楽しまれそうだ。
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右が「ボケ補整」を加えた写真。ピントがずれていたデザートの輪郭が少し明瞭なり、テーブルクロスの柄が立体的に浮かび上がってきた

他にもトリプルレンズ仕様のPixel 7 Proには、超広角カメラにより被写体まで最短3cmの距離まで近づけるマクロ撮影機能がある。カメラ機能の充実度ではPixel 7 Proの方に軍配が上がるものの、6.3インチのPixel 7は、片手で持ちながら軽快に写真やビデオが撮れるスマホカメラならではのハンドリングの良さが魅力的だ。
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編集=安井克至

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