時はまさに「セルフメイド・ミリオネア(叩き上げの富豪)」ならぬ、「セルフィー(自撮り)メイド・ミリオネア」の時代だと言える。ここでは今回のリストの注目メンバー4人を紹介する。
ミスタービースト
ミスタービースト(MrBeast)の名で知られる人気ユーチューバーのジミー・ドナルドソンは、2021年に5400万ドル(約78億円)を稼いで本ランキングのトップとなった。彼の収入の大半は、生き埋めの状態で50時間を過ごしたり、350万ドルもの費用をかけて「イカゲーム」の世界を再現するなどの内容で注目を集める動画の広告によるものだ。
彼は自身の名を冠したデリバリー限定のハンバーガーチェーン「MrBeast Burger」を、全米1600店舗のレストランとの提携で展開し、1億人を超えるユーチューブのチャンネル登録者たちに購入を呼びかけた。
バッド・ベイビー
バッド・ベイビー(Bhad Bhabie)として知られるダニエル・ブレゴリ(Danielle Bregoli)は、アダルト系のクリエイターが集う月額サブスクリプションサイト「オンリーファンズ(OnlyFans)」にきわどい写真を投稿し、2021年に5100万ドル(約72.6億円)を稼いだ。今回のリストで16位にランクインした彼女は、2016年にトーク番組「ドクター・フィル」に反抗的なティーンエイジャーとして出演してネット上で有名になった。
現在19歳の彼女は、18歳の誕生日にOnlyFansのアカウントを立ち上げ、最初の6時間で100万ドルを稼いだとされる。OnlyFansのサイトでは、月額23.99ドルを支払ったユーザー向けに下着姿の写真を投稿している。さらに、チップを払うと、彼女からプライベートなメッセージや写真を受け取ることができる。
ダミリオ姉妹
トップクリエイターズ・リストの2位と21位にランクインしたチャーリー・ダミリオとディクシー・ダミリオの姉妹は、アパレルや香水のブランドを立ち上げたほか、テレビシリーズや投資によって2021年に2700万ドル(約38億円)を稼いだ。新たに立ち上げたブランド「D’Amelio Brands」は、2億人のTikTokフォロワー向けに靴や美容製品を販売する予定だ。ネット上の流行は目まぐるしく変化するため、彼女たちは人気が衰える前に稼げるだけ稼ぐ考えだ。
「人気が永遠に続かないことを理解している。できる限りのことをして、この時間を楽しみたい」とチャーリー・ダミリオは述べている。
フォーブスは今回のリストの作成に際し、クリエイター・エージェンシー「Influential」の協力を得て、SNSでキャリアを築いた数千人ものインフルエンサーたちを「所得」、「影響力」、「起業家精神」という3つの要素で審査し、エンターテイメントや広告の未来を形作る50人のセレブリティを選出した。
全体のランキングなどの詳細はこちら(英語)で確認できる。
(forbes.com 原文)