4. 他社で成長できる役割を積極的に狙う
同じ雇用主の下で異なる役割を担えば重大な空白を埋められるかもしれないが、先ほどのCMOのように転職が必要な場合もある。
転職活動では次の役割が同じようなものにならないよう、成長できる役割を狙おう。成長できる仕事は今より高い役職のものかもしれないし、今より大きな会社の同じ役職かもしれない。
また成長の要素は、与えられるリソース(より大きなチームや初めてチームを持つこと、より大きな予算)かもしれないし、別の機能分野への横滑りや海外勤務、新たな市場や顧客の対応など新しい学びかもしれない。
会社を退職する目的は新たなスキルや専門性、経験を身に付けることなので、人材を探している管理職や人材あっせん業者、その他の意思決定者にはあなたの潜在性を積極的に売り込む必要がある。履歴書とリンクトインのプロフィールは、会社の業績に大きな変化をもたらした具体的な方法よりもこうした変化に焦点を当てるべきで、そうすれば特定の作業に焦点を当てずに済む。
5. 正式に昇進を求めつつ、現在の役割を成長させる
転職活動には時間がかかり、上級職の採用には総じてさらに長い時間が必要だ。転職活動に時間をかけつつ新たな学びを得て、役割を拡大し、上級の意思決定者の間であなたの存在感を高めて交渉を行うためには、現在の雇用主の下でも成長を遂げるための選択肢に取り組む必要がある。
これ以上の昇進は考慮されていないと確実に分かっている、あるいは会社が全ての昇進を凍結したなどの場合を除き、現在の雇用主を転職先候補の一つとして扱おう。これは、意思決定者との関係構築と交渉を続けることを意味する。
「ノー」が意味するのは「今は無理」ということ
昇進について既に上司に相談し断られた場合でも、この断りの言葉は全てその時点の反応でしかないことを覚えておこう。求めるものやその時期、求め方など何かを変えれば異なる答えが得られるかもしれない。
厳密には昇進ではない成長の機会を求めたり、数カ月後に昇進を求めたり、上記のコツを一部実践した後でより説得力を持って尋ねたりしよう。次に尋ねたときには異なる答えが返ってくるかもしれないし、少なくとも既に転職活動を始めているはずなので他にも選択肢はあるはずだ。
(forbes.com 原文)