キャリア・教育

2022.10.11 09:30

米国で急増する「即退職」が収入増と早いキャリアアップにつながる可能性


辞める前に次のことを自分に問いかけてみてほしい。

・自分は幸せか?
・会社は自分を評価してくれているか?
・給与は自分の価値に見合っているか?
・上司は社内でキャリアアップする方法を示してくれたか?
・自分の専門分野の仕事はあるか?
・どれだけ本当に学んでいるか?
・ワークライフバランスは取れているか?
・リモートで簡単に仕事ができるのに、なぜ会社は私に出社を強要するのか?
・ストレスが精神面、感情面に影響を及ぼしているか?
・仕事に対して楽しみやモチベーションはあるか?

これらは自分に問いかけるべき質問のほんの一例だ。もしあなたが今の仕事に何のおもしろみも感じない、先の見通しが立たない、解雇が近い、会社が採用を凍結している、内定が取り消された、上司や経営陣が社員を気にかけていないように見える、などと感じたら損切りをして転職する時期が来ているかもしれない。

転職するほど収入増


新しい職を賢く探し、仕事の範囲を広げることで、報酬を大幅に増やすことができる。ホワイトカラーの専門職であれば、転職時に現在の給与に10〜20%超のプレミアムを求めるのが妥当だろう。

これを何度も繰り返すと、給与の上昇幅は銀行で得られる複利のようだ。10万ドルの給料をもらっている場合、オファーは12万ドル台になるかもしれない。2年後、再び転職する準備ができ、14万ドルまたは15万ドル程度からの額を要求する。逆に、会社に長く居座っている人は給料が停滞することになる。しかも転職を繰り返す人ほどはには学べない。

転職を繰り返すのは構わないが、あまりにも頻繁にならないように気をつけた方がいい。転職を繰り返すたびに勤続年数が短くなり、履歴書の経歴部分が非常に長くなるようであれば、しばらく控えるのが賢明だ。

採用担当者や面接官があなたを「ジョブホッパー(短期離職を繰り返す人)」とみなし、採用を見送る可能性がある。採用担当者は、あなたが1年も経たないうちに転職し、後任を探して新しい人材の育成に時間と費用をかけなければならなくなると思うはずだ。経済状況が悪い時の転職は危険だ。というのもあなたが最後に採用された社員になり、真っ先に解雇されるかもしれないからだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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