ビジネス

2022.10.13 13:00

アメリカ消費財市場の10大トレンド


多くのCPG企業がパンデミックを機に調達技術に投資していますが、一部の調達プロセスにはまだ可視性が欠けています。

フランスのコンサルティング会社であるCapgeminiが2020年9月に11カ国(米国を含む)のCPGおよび小売企業のサプライチェーン幹部1000人を対象に行った調査によると、パンデミックによる生産能力の迅速な増減を求められた際、回答者全体の4分の3が困難に直面したと回答しています。CPG企業は現在、敏捷性と回復力をさらに向上させるために、いくつかの選択が迫られています。

技術投資の強化:CPG企業は、コグニティブプランニングやAI駆動の予測分析などのデジタルイネーブラーを利用して、サプライチェーンの計画能力を強化しています。Capgeminiの調査によると、CPG企業は、AIとMLをそれぞれ64%と63%、輸送と価格最適化において幅広く活用することを計画していると回答しています。

取引先の多様化:CPGブランドは、サプライチェーンを多様化し強化するために、より幅広いサプライヤー、市場、物流プロバイダーに目を向けており、取引先を1社または数社に限定した場合のリスクを軽減しています。また、デジタルビジネスのネットワークを活用することで、すべてのインタラクションポイントをサプライヤーや取引先と統合させ、より俊敏で迅速な市場投入を実現しています。

マイクロサプライチェーンへの移行:CPG企業は、ロジスティクスを節約し、柔軟性を得るために、市場に距離的に近いパートナーやマイクロサプライチェーンに移行しています。現地で高品質の製品を調達することで、地場産品に対する消費者の期待に応え、プライベートブランド商品の提供を向上させることが可能です。

Capgeminiの調査によると、CPG企業の72%、小売企業の58%が、より近い場所での製造拠点の地域化・ローカライズに積極的に投資していることが明らかになっています。

9. 製品コラボレーション


Eコマースによって選択肢が増えたことで、消費者は新製品を試すことに積極的になり、特定のブランドへのロイヤルティが薄れてきています。現在、CPG企業は、CPG市場内外の他のブランドや組織とのコラボレーションをすることで、消費者の囲い込みを図っています。
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文=RxR Innovation Initiative

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