著者らによると、3つの破局戦略のいずれもが、拒絶に関わる被験者の感情を揺さぶったが、最も大きい精神的危害をもたらしたのはゴースティングであり、オービティングがそれに続いた。
「排斥されることの感情は、ゴースティングされた人の方がリジェクションされた人よりも強いことがわかりました」と著者らはいう。「この結果は、ゴースティングがより脅威を与える排他的体験であることを示唆しています。オービティングに関しては、被害者の被排斥感はゴースティングとリジェクションの中間でした」
研究者らによると、オービティングはゴースティングよりも害が少なく、それはオービター(オービティングする側)から送られる信号が曖昧だからだという。オービティー(オービティングされる側)は、オービターがまだ自分に興味をもっている、戻ってくる気持ちがあると思うのかもしれない。
しかし、このような散発的な思いやりは逆効果になりかねない。なぜなら、オービティーが関係を断ち切り前へ進むことを阻止する可能性があるからだ。
また、被験者らはゴースティングについて、リジェクションよりも予想外で不公正だと感じた。
「直接対話することが、破局に対する被害者のネガティブな解釈を軽減するために負うべき責任と考えられているのかもしれません」と著者らは推測する。
ゴースティングとオービティングに1つ良いところがあるとすれば、パートナーに対する攻撃性や敵意の感情を弱める可能性があることだ。著者らは、敵意をもつ確率は、リジェクションされた人の方がゴースティングされた人よりも高いことを発見した。しかし、これをもって誰かにゴースティングする正当な理由にはならない。
「どの破局戦略も同じように相手を傷つけるわけではありません」と研究者らは推察する。「一般にリジェクションと比べて、ゴースティングの方が悪い結果に繋がります」
(forbes.com 原文)