カニエ・ウェスト「白人の命も大事だ」Tシャツを着用し物議に

Getty Images / Kanye West

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カニエ・ウェストは10月3日にパリで行われた自身のブランドYeezyのファッションショーで、背中に「WHITE LIVES MATTER(白人の命も大事だ)」と書かれたTシャツを着用し、新たな物議を醸している。

ウェストは、少なくとも他のモデル1名と共にこのTシャツを着用したが、Page Sixとニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、このTシャツのフロント部分にはローマ法王ヨハネ・パウロ2世の顔写真が描かれていたという。



保守派の評論家のキャンディス・オーウェンズもこのTシャツの別バージョンを着用し、ウエストと並んで立っている姿を撮影され、その写真がネットで拡散している。モデルのナオミ・キャンベルもこのショーに参加したが、問題のTシャツは着用していなかった。

先日はGapとのビジネスを解消し、アディダスとの長年のパートナーシップを終了すると宣言したウェストは、これまでにも人種や黒人コミュニティについて物議を醸す発言を行ってきた。2018年に彼はTMZに対し、「400年も続いた奴隷制度は、選択肢の一つだったように思える」と述べ、後にこの発言を撤回しようとした。2020年の大統領選に出馬したウェストは、奴隷解放運動家のハリエット・タブマンが「実際には奴隷を解放しなかった」、「奴隷を他の白人のために働きに行かせただけだ」と発言していた。

彼はまた、トランプ前大統領の在任中にホワイトハウスを訪れ、トランプの「Make America Great Again(米国を偉大に)」の帽子をかぶっていた。

ウェストはそのような行為を批判されたが、「世間は、私が黒人だからといって何をすべきかを指図できない」と述べた。彼はまた今年春に、トレヴァー・ノアに人種差別的な言葉をかけたとして、インスタグラムから一時的に追放された。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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