2022年以降のリテールテックを牽引する「新Tech20」

この度Coresight Researchでは、リテールテック市場における現在のリーダーや新興のリーダーの状況に合わせるため、Tech 20リストの改訂を行いました。本レポートでは、今後注目すべき、最も影響力があると思われる、最新のリテールテクノロジー企業リスト「Tech 20」を紹介します。

Tech 20は、調査のアイデアや注目すべき分野に最も適した分野と企業で構成されています。同リストは、企業プロフィールをはじめ、年間を通じた決算情報、セクター別の分析、詳細なリサーチレポートがベースとなっています。2022年からは、Tech 20と世界の主要テクノロジー株式指数との比較も盛り込んでいます。20社の全リストは巻末に掲載しています。

新Tech 20リスト


Coresight Researchは、2019年後半に初めてTech 20を発表し、その後、取材範囲を微調整し、より焦点を絞りつつ、時間をかけてリストを進化させてきました。対して、Coresight 100は大規模な企業データベースから導き出されてはいますが、関連する技術企業の数がはるかに少なく、いずれの企業も小売にある程度関連した、定量的な基準ではなく、適合性の判断に基づいてリスト化されています。

2022年のTech 20の変更点


図1に示すように、Tech20の大きな変更点は、非公開企業をリストから外した点です。

図1. 2022年版Coresight Tech 20の変更点(追加企業/除外企業)

出典:Coresight Research

追加企業


Nvidiaは、ゲームなどのグラフィックス・カードに加え、コンピュータ・グラフィックス、AI(人工知能)、データセンター向けのチップを提供するリーディングサプライヤー。また、メタバースやデジタルツインの作成などの用途に向けた3Dデザインコラボレーションやシミュレーションのためのプラットフォーム「Omniverse」を運営しています。

Qualcommは、5Gなどの無線通信用チップのリーディングサプライヤーであり、同社のプロセッサーは、スマートフォン、VR(バーチャルリアリティ)ヘッドセット、自動車など、さまざまなデバイスで使用されています。
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文=RxR Innovation Initiative

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