そんなFireworkが、本格的に日本での展開を進めている。そのプロジェクトリーダーが瀧澤優作、27歳。大学時代に留学したシリコンバレーで、同社にジョイン。そのまま現地に残って、現在までの成長を支えてきた。
単身でシリコンバレーに渡り、創業期のスタートアップに飛び込んだ瀧澤は、日本でどう勝負していくのか。これまでのキャリアと展望をきいた。
高校卒業までは野球一筋
──スタートアップ、あるいはシリコンバレーに興味を持ったのはなぜですか。
祖父母や大叔父がそれぞれ中小企業や大企業を経営していて、その影響で子どものころから経営者に憧れを抱いていました。とはいえ、小学1年生のころから高校卒業までは野球一筋で、高校では甲子園を目指していました。
卒業後は、慶應義塾大の経済学部に進学し、知り合いに紹介されたスタートアップでインターンを始めました。この頃から、シリコンバレーへの興味がわいてきたんです。
──Loop Now Technologiesとの出会いは。
大学3年生のときに、1年休学をして米シリコンバレーのサンノゼ州立大学へと留学したことがきっかけです。そこで日本とはスケールの違う、大規模なスタートアップで働く人たちに出会って、衝撃を受けました。
自分とほとんど歳の変わらない人たちが2000万円以上を当たり前に稼いでいることや、つくった機能が翌日にはリリースされ世界中で使われている、といったスピード感を目のあたりにして、鳥肌が立ちました。
「シリコンバレーに残ってインパクトのある仕事をしたい」、という気持ちが抑えきれなくなってしまい。なんとかここどどまれないかと画策しているときに、Loop Now Technologies共同創業者のVincent YangとJerry Lukの2人に出会い、インターンをさせてもらえることになりました。
それから5年半、ずっとこの会社でキャリアを積んでいます。