テスラは10月2日、第3四半期に世界で34万3000台のバッテリー駆動車を納入し、前年同期の24万1300台を上回ったと発表した。しかし、CNBCの報道によると、この数字はアナリストのコンセンサス予想の36万4660台を下回るものという。テスラはまた、カリフォルニア、テキサス、中国、ドイツの工場でのセダンとクロスオーバーの生産台数が、四半期あたりの過去最高の36万5000台になったと発表した。
テスラは、競合の自動車メーカーとは異なり、個々の市場での数字の詳細を開示していないが、生産量の拡大に伴い、顧客に車両を迅速に提供することが困難になっていると述べている。
「生産量が増え続ける中で、物流のピークとなる週に合理的なコストで輸送手段を確保することはますます困難になっている」とテスラはウェブサイト上の声明で述べている。
テスラはこの発表に先立ち開催した「AIデー」で、組立工場で難しい反復作業を行う人型ロボットの試作機を公開し、最終的に2万ドル以下で販売すると発表した。同社はまた、コンピューター科学者やエンジニアの採用に主眼を置いたと思われるイベントで、自動運転テクノロジーを完成させるための取り組みについて長々と説明した。
テスラの納車の大部分はモデルYハッチバックとモデル3セダンで、第3四半期は全体の95%にあたる32万5158台を占めていた。同社は、19日の市場の終了後に決算発表を予定している。
ウェドブッシュ証券のアナリストのダン・アイブスはリサーチノートで、「テスラがこの四半期に、中国でいくつかの配送上の課題に直面したことは明らかで、テスラの説明は理にかなっている。しかし、投資家は納得しないだろうし、需要の問題についての長引く懸念は、テスラが年末のガイダンスを開示するまで続くだろう」と述べた。
テスラの株価は30日の市場で1.1%下落して265.25ドルをつけた。
(forbes.com 原文)