デサンティス知事によると、スターリンクはフロリダに120台の大型ユニットを送る計画で、これらのユニットは衛星アンテナとして、半径13マイル(約20キロ)の地域にネットの接続を提供するという。
通信ターミナルの多くは、大型ハリケーン「イアン」の直撃を受けて数十人が死亡し、沿岸地域が壊滅的被害を受けたリー郡に送られるという。捜索隊や救助隊も優先的にスターリンクのユニットにアクセスできるようになるとデサンティスは述べた。スターリンクはすべての費用を負担するという。
75万人以上が暮らすリー郡では全体の72%の地域が今も停電中だとされている。
スターリンクは先日、現地の当局によってインターネットのアクセスが厳しく制限されたイランにサービスを提供することを、米国から許可されていた。同社は、2月にロシアによる侵攻を受けたウクライナにもネットのアクセスを提供しており、ウクライナの当局者は5月に同国で毎日約15万人がスターリンクの衛星インターネットを利用していると述べていた。
フロリダ州南西部では、沿岸地域のコミュニティが水没し道路が破壊されるなど、インフラに大きな被害が発生している。マスクは、スターリンクの目標が、地上の通信サービスが利用できない地域にインターネットアクセスを提供することだと述べている。
しかし、スターリンクのイランでの取り組みは、イラン政府が同社の通信ターミナルの国内への持ち込みを禁止し、同社のウェブサイトをアクセス不能にするなどの障害に直面していると報じられている。
(forbes.com原文)