支えになる人を見つける
この難しい時期を乗り切るために、信頼できる人には頼らせてもらおう。職場にはマイナスの感情が渦巻いているかもしれないが、その中でも、前向きな同僚を見つけておきたい。気持ちを高め、孤立感を薄めてくれるような人物だ。
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また、他の仕事を探すタイミングだと思うのなら、メンターやコーチの役割を担ってくれる人と働くのも、自分のためになるだろう。
行動計画を立てる
状況をコントロールするベストな手段の一つは、具体的な行動を起こすことだ。まずは、考えられるなかでも一番小さなステップから始めよう。いったん「行動中」の状態になれば、不安や無力感を覚えることがかなり減るはずだ。
例えば、新しい仕事を探すタイミングだと判断したなら、ひそかに転職活動を始めるのもいいだろう。ただし、ブラックな仕事環境には、部下が転職活動をしていることを知ると、これを快く思わない上司もいる。なので、話を内密に進めるのに越したことはない。
また、本当にどうしようもなくなった時には辞められるよう、資金を貯めておくのも良い考えだ。
「仕事が自分のすべてではない」と胸に刻む
自分のアイデンティティを仕事と密接に結びつけすぎると、時として危険が生じる。キャリアが自分のすべてだと思い詰めないことが大切だ。なぜなら、アイデンティティと仕事をイコールで結んでいると、仕事での成功や失敗に、自尊心がダイレクトに左右されてしまうからだ。
仕事が自分のすべてという考えは、「仕事が自分の価値を決める」という思い込みにつながる。そうではなく、自分にとって本当に大切なことを見定め、それを、会社生活よりも優先するようにしよう。
ブラックな職場環境は増え続けている。従業員の心や体、感情の健康に及ぼす悪影響は甚大だ。状況がさらに悪化して、ストレスや抑うつ、さらには燃え尽き症候群に陥るまで我慢するのは禁物だ。
転職活動が本格的にできるようになるまでは、この記事で挙げた対処方法を使ってみよう。転職に踏み出せるようになったら、自分がきちんと評価され、支えられていると感じられる環境で、新しい役割を探すことに全力を尽くしてほしい。
(forbes.com 原文)