ブラックな職場環境を生き抜くための5つの方法

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「大離職時代」は、いまだにニュースの見出しで見かけることも多い言葉だ。実際、大離職時代は当分終わりそうにない。仕事を辞めた人の割合は、以前より多少は減ったとはいえ、高い水準が続いている。2022年7月だけでも、退職した米国人の数は420万人に達し、求人件数は最高記録に肉薄する1120万件にまで上昇している。

そこで浮かんでくるのが、なぜこれほど多くの人が仕事を辞めているのか?という疑問だ。

マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院が発表した研究結果によると、大量離職の原動力となっているのは、ブラックな仕事環境のようだ。この研究によると、従業員が会社を去る要因のトップは「ブラックな仕事文化」であることが判明した。「不安定な雇用形態」や「低賃金」を抑えての第1位だ。

さらなる分析結果によれば、この「ブラックな仕事文化」を生み出す主な要因には、いくつかの要素が挙げられることが判明した。例えば、従業員が敬意ある扱いを受けていない。多様性や公平性、インクルージョン(包摂性)を推進していない。さらには、非倫理的な行動、といった要素だ。

読者の中にも、ブラックな仕事環境にいるが、今すぐには退職する余裕がない人がいるかもしれない。そうした場合には、健全な対処戦略を編み出しておくことがとても大切になる。自分の価値観と一致する、従業員を支えてくれる環境を見つけられるまでのあいだ、前向きで、生産的な姿勢を保つための方法について、以下に解説しよう。

自分ではどうしようもないことに悩むのをやめる


ブラックな仕事環境を生き抜こうとする時に肝心なのは、自分の力が及ばない領域があるのを認めることだ。職場文化を変えることはできないかもしれない。しかし、そうした状況にどう対処するかは、自分で決められるはずだ。

まずは、ネガティブな思考や感情を手放そう。そうするなかで、こうした思いにとらわれることがなくなり、そこから生じるストレスや不安とも縁を切れる。

境界線を引く


ブラックな仕事文化に身を置くと、心身が消耗することもあり得る。したがって、健全な境界線を設けて、そこから先には入らないよう気をつけることがとても重要だ。

この戦略の一環として、職場の噂話には関わらないようにしよう。例えば同僚が、上司や職場の仲間の悪口を言い始めたら、話題を変えるよう努めるといいだろう。こうすることで、ネガティブな状況に取り込まれてしまうことを避けられる。
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翻訳=長谷睦/ガリレオ

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