本体の質量は約433g。参考までに、同じ10インチ台の第9世代iPadのWi-Fiモデルが約487gだ。片手持ち操作の利便性はまずまずといったところだろうか。
電子ペーパーは省電力性能にも優れるディスプレイデバイスだ。Kindle Scribeはバッテリーをフル充電にした状態から、読書のみなら最大12週間、筆記にも使用した場合は最大3週間のバッテリー持ちを実現している。
アマゾンは専用電子ペンを使うと「紙のような書き味」が得られると説明している。電子ペンにはスタンダードペンとプレミアムペンの2種類が用意される。ペアリングや充電は不要。手書き文字は太さ、ペンの種類を変えたり、もちろん消しゴム機能も搭載する。普段はマグネットで本体に装着して持ち歩けるが、ペンの可搬性を高める各種カバーも専用アクセサリーとして揃う。
専用アクセサリーも発売される
電子ペーパーディスプレイを採用する、読み書き可能な電子ノートは日本の大手エレクトロニクスメーカーなどからも先に発売されている製品がある。Kindle Scribeの強みはKindle電子書籍ストアという「コンテンツサービスと一体になっていること」だ。
もう1つ、5万円を切る価格を実現したことも魅力的だ。ただし、筆記ができる電子ペーパーディスプレイは「書き味」が命。ソニーの電子ペーパーディスプレイを長く仕事に使っている筆者は、書き味や可搬性を含めて実機を体験してから購入を検討するべきだと考える。
新しいキューブ型Fire TVは4Kアップスケーリングに対応
アマゾンのストリーミングメディアプレイヤー「Fire TV」シリーズの最上位モデル「Fire TV Cube」も刷新される。新しい第3世代機の価格は本体のみ購入の場合、税込1万9980円。10月27日から出荷を予定する。
キューブ型のFire TV上位モデルが登場。4Kアップスケーリング機能を搭載し、HDMI接続したDVDプレイヤーの映像などを4Kテレビに高画質化して送り出せる
本体は「キューブ」という名前のとおり、約8〜9cm四方の立方体デザインとしている。Fire TVシリーズといえば、テレビのHDMI端子に直接接続して使う「Fire TV Stick」シリーズもあるが、Cubeはテレビ台などに据え置きにして使う。