ビジネス

2022.10.01

タコベル、代替肉を使ったステーキメニューの試験販売を開始

Photo by Joshua Blanchard/Getty Images for Taco Bell


タコベルのほうがビヨンド・ミートとの相性がずっといいことが証明される可能性は高い。タコベルは、以前よりベジタリアン分野をけん引してきた。2019年には、ベジタリアンに特化したメニューの提供をスタート。2015年には、北米ベジタリアン協会から認定を受けた初のファストフードチェーンとなっている。

いまでは、ベジタリアン向けメニューが全体の12%以上を占める。これは、タコベルが有利な位置につけている証拠だ。ResearchandMarkets.comが2021年12月に公表したリポートによると、植物由来食品の世界市場は、2028年までに毎年20%以上の成長率で拡大すると見込まれている。

カルネ・アサダはまた、ベジタリアンはもちろん、絶大な人気を誇るこのメキシコ料理を楽しみつつ、植物由来食品にこだわりたいフレキシタリアン(基本はベジタリアンだが、場合によって肉や魚も食べる「柔軟な菜食主義者」)にも喜ばれる可能性がある。

このメニューの人気ぶりは、メキシコ料理のライバルチェーン店チポトレが、(こちらは動物性たんぱく質の)カルネ・アサダを復活させて大成功したことでも示されている。チポトレによれば、2019年に既存店ベースの売上が11%増加したのは、カルネ・アサダを販売したおかげだという。

タコベルのマシューズは8月のインタビューで、「当社は常に、まずは消費者トレンドを検討する。そして、植物由来食品やベジタリアンというトピックが選ばれた」と述べている。「消費者は、植物由来食品に心からの関心をもっている。ベジタリアン向けオプションはすでに多いことから、自ずとこの方面に進みやすかった」

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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