経済・社会

2022.09.27 11:30

プーチン大統領、元CIA職員のスノーデンにロシア国籍を付与

エドワード・スノーデン(Photo by The Guardian via Getty Images)

ロシアのプーチン大統領は9月26日、米国から逃亡した米中央情報局(CIA)の元職員のエドワード・スノーデンにロシア国籍を付与する法令に署名した。

スノーデンは、2013年に米国国家安全保障局(NSA)に関連する高度な機密情報を複数のメディアにリークした容疑で米当局に訴追されている。彼は、今から9年前にガーディアンとワシントン・ポストにNSAの極秘文書をリークして米国を離れ、ロシアに亡命していた。

スノーデンは2013年に司法省からスパイ防止法違反で訴追され、数十年の禁固刑の可能性に直面していた。

彼による情報漏洩は、米国史上最大のセキュリティ侵害の一つとされている。NSAの契約社員だったスノーデンは、複数の世界的な監視プログラムに関する情報を含む機密文書をメディアにリークした。

スノーデンは、政府による国民の監視を暴露するために内部告発を行ったと主張したが、超党派の議員団が主導した2年間の調査で、彼の行為は「米国情報機関の歴史上、最大かつ最も有害な機密情報の公開」に相当すると指摘された。

2016年の下院情報委員会の報告書は、スノーデンによる情報漏洩が国家の安全保障に大きな損害を与え、リークされた文書の大半は、アメリカの敵対者が重大な関心を注ぐ、軍事、防衛関連のものだったと結論付けた。スノーデンは、ロシアの永住権を取得した後にロシア国籍を申請する予定だと2020年に述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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