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ウォーレン・バフェットは伝説的投資家であるとともに、バークシャー・ハサウェイの優れた経営者でもある。そんな彼の“経営者の哲学”に影響を受けている経営者も多い。そのひとりがインターネット広告代理店のオプト・鉢嶺登社長だ。

バフェットとの出会いはいつですか。
鉢嶺:2000年代に入り、投資家の本を読みあさった時期がありました。そのなかで出合った一冊が、愛読書としてあげている『バフェットからの手紙』です。当時は、ライブドアを筆頭にした「株式分割」ブームで、金融機関からもさまざまな提案があるなか、常に“ 本質”をついているバフェットの「流されない指針」がとても参考になりましたね。
 僕は、本から影響を受けることが多い人間です。たとえば、起業時にも、文字通りゼロからの経営だったこともあり、パナソニック創業者・松下幸之助氏や京セラ創業者・稲盛和夫氏などの先輩経営者の著作をよく読み、自らの経営に応用していました。この本は、バークシャー・ハサウェイの株主向けにバフェットが書いている「株主への手紙」の内容がテーマ別に整理され、その時々の悩みに直結して読むことができます。①コーポレートガバナンス(企業統治)、②ファイナンスと投資、③普通株、④合併・買収、といった目次が並んでいます。そのほかにも、バフェットに関する書籍は数多く読みましたが、いちばん影響を受けたのがこの一冊ですね。

『バフェットからの手紙』で学んだ経営
『バフェットからの手紙』から、どのような影響を受けたのですか。
鉢嶺:オプトは2004年にジャスダックに上場し、13年に東証に一部上場するのですが、上場企業に必要な「配当政策」「役員報酬」「ストックオプション(自社株購入権)」「株式分割」について、影響を受けました。
 たとえば、一般的にはストックオプションを発行すると通常の株主と同じ目線になるといわれています。しかし、バフェットは「株主は資金コストというリスクを負担しており、下落リスクを負っている。一方、ストックオプションは紙であり、リスクを負っていない。これは大きな違いだ」という趣旨のことを指摘しています。
 また、バフェットはストックオプションの発行に関して、「経営責任を負う経営陣のみを対象とする」といいました。こうした「変わらない指針」には「はっ」とさせられ、参考になりましたね。“ 簡単にストックオプションを発行してはいけない”“ 株主と有利不利な関係になってはいけない”と。
 だから、『バフェットからの手紙』は、いまでも経営判断で迷ったときに読み返していますし、同じ経営者仲間にも勧めています。

(中略)―最後に、バフェットで最も好きな言葉を教えてください。
「そこそこの企業に素晴らしい価格で投資するより、素晴らしい企業にそこそこの価格で投資するほうが格段に勝る」
 企業への投資の際に、肝に銘じたいと思います。

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