従来型
冒頭で紹介したハレルのように、キャリア志向で、報酬が適正であれば仕事の条件について妥協する意向がある労働者。転職先が決まっていない状態で辞める可能性は比較的低く、報酬が十分であれば辞めない可能性が高い。
DIYタイプ
今回の調査ではこれが最も多いタイプだった。柔軟性や意義のある仕事、報酬を重視する労働者で、25~45歳が多く、自営業やギグワーカー、パートタイマーなどが含まれる。柔軟性と、フレンドリーな労働環境を求めている。
子育て中など
家庭を守りつつも、仕事の機会を探している人。18~44歳が多く、男性よりも女性が多い。主婦・主夫になることに決めたが、子どもやその他の家族の世話などをしながら続けられる柔軟性がある仕事を探している。
理想主義者
主に学生やパートタイムで働く若者で、年齢は18~24歳。柔軟性や強い企業文化、明確なキャリアの道筋を求めている。他のタイプよりも、インクルーシブ(包摂的)で快適なコミュニティーに属したいという気持ちが高かった。
休止中の人
引退した人や、今は仕事を探していない人、良い仕事が見つかれば従来型の仕事に戻るかもしれない人が含まれる。このタイプは、意義のある仕事や、バランスを求めている。コロナ流行を受けて引退者は急増したが、そうした人々の多くが今、仕事に復帰しようとしている。
マッキンゼーによると、企業はこれら5つのタイプにアピールして人材確保につなげるために、報酬や役職、福利厚生、キャリアパスといった従来的な要素に加え、柔軟性や企業文化、個人に合わせた配慮など非従来型の要素の両方を強化する必要がある。
(forbes.com 原文)