旅行会社初の「宇宙旅行提供」
旅行会社による同船の権利取得はアジア地区において初。「スペースバルーン」を使用した、宇宙の入り口、高度約30kmまでの「宇宙旅行」は、年内には販売開始予定という。離陸はフロリダのケネディ宇宙センターか、同地域の他の宇宙港を予定している。
ちなみに高度約30kmまでは「無重力にならない」ため、事前トレーニングなどは不要。乗客の年齢制限、体重制限もない。船内は自由に移動してよく、上空では軽食のサービスもある。
画像提供:Space Perspective
動力は? 費用は?
約6時間の飛行で、費用は1人12万5000ドル(約1791万円)。
スペースシップ・ネプチューンの動力となる燃料は「再生可能水素」、時速12マイル(約19キロ)で上昇、宇宙の入り口までの所用時間は約2時間だ。その後高度30kmを2時間かけて飛行し、再び2時間かけて降下、海に着水する。
画像提供:Space Perspective
着水地点には船が待機しており、船体とともに乗客を岸まで運ぶ。
搭乗できる乗客は最大8名。Wi-Fi環境もあり、通信デバイスを使用してのライブストリーミングも可能だ。
画像提供:Space Perspective
日本の航空宇宙企業にも出資
なお、HISの宇宙事業への動きは今回が初めてではなく、2018年5月、同グループのハウステンボス、ANAホールディングスとともに「PDエアロスペース」に追加出資をおこなっている。HISグループによる追加出資は1億9880万円、ANA追加出資は2億円だった。
PDエアロスペースは有人宇宙機開発事業を手掛ける日本の航空宇宙企業で、日本初の「無人宇宙機による宇宙空間への到達と帰還」を目指している。