また、Confluentは、データシステム間のリアルタイム統合にとどまらず、リアルタイムのストリーム処理と分析をサポートし、リアルタイムの意思決定と最新のアプリケーションを支援することができると同社は述べている。同社の技術的動機は、Apache Kafkaの使用を好む企業でも、Apache Kafka自身の管理は嫌がるかもしれない、という考えに基づいている。そこでConfluentは、Kafkaの上を行き一味違う、クラウドネイティブなフルマネージドサービスを提供することにした。
その「上を行き一味違うサービス」を使うことで、たとえば運用面では、クラスターサイジング(データ開発のライフサイクルタスクに必要なデータバックボーンのサイズを決定する作業)を行うことなくデータストリーミングを行うことができたり、データストリーミングをオンライン化する前にクラウドデータシステムのオーバープロビジョニング(必要以上の計算能力、分析サービス、ストレージを購入して費用を支払うこと)を避けたりすることができる。同社はまた、フェイルオーバー設計、インフラ管理、セキュリティ、データガバナンス、グローバルな可用性を提供する。
基本的な仕組みからの解放
Kafkaは、自社のコアテクノロジーを、企業が「基本的な仕組み」(異なるシステム間でのデータ転送や統合方法など)に関連する管理負担を負わずにビジネスデータから価値を引き出す手段と位置づけており、ストリーミングアプリケーション構築の鍵となるデータソースへの接続を簡素化すると述べていいる。さらに、この接続部品は、Kafkaインフラのセキュリティ、監視、管理を支援する。
同社の主力製品ページによれば「現在、Confluentは金融サービス、オムニチャネル小売、自動運転車から不正検知、マイクロサービス、IoTまで、さまざまな業界で幅広く使用されています」とのことだ。
ここでのプロセスは、履歴データとリアルタイムデータの両方をプラットフォーム内に統合するプロセスの1つであり、(Confluentの主張によれば)そのすべてが新しいカテゴリのソフトウェアアプリケーション、すなわち同社がユニバーサルデータパイプラインと呼ぶものの中にある単一の真のデータソースにアクセス可能な、データ駆動型アプリケーションを作り出す。
市場分析の2022年版「State of Data in Motion」(動的データの状況)をまとめる際に、Confluentは6カ国のITおよびエンジニアリング業界のリーダー約1950人を対象に調査を実施した。あるユーザーが、ソフトウェア工学のトレンドの動きを雄弁に語った。Walgreens Boots Alliance(ウォルグリーンブーツアライアンス)のグローバルIT、インテグレーションおよびインテリジェントオートメーション担当副社長のヤエル・ゴメスは、 「リアルタイムのデータストリームは、顧客にサービスを提供し、ビジネスを運営する方法の中核になりつつあります」と語っている。
ゴメスは、彼の部署 (と会社) が、顧客エンゲージメントを管理しワクチンと患者のための検索機会を確保するために、動的データを使うと同時に、彼らがシームレスなオムニチャネル体験と呼ぶものの中で、差別化されたオンライン小売法の提案を可能にすることにも取り組んでいると説明する。