新AirPods Proは今一番おすすめイヤホン、消音性能・音質の進化に手応え

アクティブノイズキャンセリング機能を搭載する第2世代の「AirPods Pro」


感覚的には2倍以上になったノイキャンの効果


アップルは第2世代のAirPods Proのノイズキャンセリング機能が、初代モデルに比べて「約2倍」に強化されたと説明している。詳しいデータは開示していないが、実機で比べてみると効果は明らかだ。

ノイズキャンセリング機能をオンにすると、幹線道路を行き交う自動車が継続的に響かせる低いロードノイズやにぎやかなカフェのそこかしこで交わされる話し声がピタリとシャットアウトされた。地下鉄のレールがきしむ高音域の不快なノイズも、AirPods Proを装着すると聞こえなくなる。


大勢の人が集まるにぎやかな場所でノイズキャンセリング機能を確かめた

その効果は低音域から高音域まで均等にきめ細かくかかる。あくまで筆者が体感した上での感想だが、新旧AirPods Proの間で消音効果の差は2倍以上に到達しているかもしれない。

初代のAirPods Proは飛行機の機内ノイズが取り切れないことがあった。そのため筆者は空の旅にはもっと強力な他のノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンを持参することが多かった。この次に空の旅に出る機会があれば、ぜひAirPods Proの実力を機内で試してみたい。

鮮やかでリアリティに富むサウンド


良質な静寂に包まれながら聴くサウンドは、初代モデルのバランスの良さを継承しつつ、一段と底力を増した印象がある。

第2世代のAirPods Proには、本機のため新しく開発されたパワフルなドライバーとアンプが搭載されている。ボーカルや楽器の音像がグンと前に迫り出し、音の輪郭が力強く立体的に描かれる。低い音のリズムも弾力感がとても豊かだ。そして全ての帯域の音がシームレスにつながる一体感も見事。音楽が演奏される瞬間に立ち会っているようなリアリティを味わった。


新規に開発したパワフルなドライバーとアンプを内蔵。明瞭でしなやかなサウンドに磨きがかかった

イヤホンに搭載するマイクで環境音を集めて、コンテンツのサウンドとミックスしながら聴ける「外部音取り込み」にモードもレベルアップしていた。初代のAirPods Proも外部の環境音がとてもクリアに聞けるイヤホンだった。第2世代の新しいAirPods Proは、そのうえ再生しているコンテンツの音がとても力強く聞こえる。環境音がオーバーラップして聞こえづらくなることがないので、屋外や賑やかな室内でのハンズフリー通話にもストレスなく新しいAirPods Proが使えた。
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編集=安井克至

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