心理学が教える「2人の関係を台無しにしない」ための2つのポイント

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停滞や腐敗など人間関係が蝕まれないように、私たちは常に注意を払う必要がある。

多くの人が、自分の関係が「あの地点」から「この地点」に変化してしまったことに悩んでセラピーを受けにきて、そしてこんなことをいうだろう。

「私たちの関係はずっとしっかりとしたものでした。何が起こったのかわかりません」
「まさかこんなに憎み合う関係になるとは」
「どうすれば元の関係に戻せるのでしょう?」

ここでは、2人の関係を蝕む2つの要因と、その有害な影響を防ぐためにできることについてお話ししよう。

1. 付き合う仲間には気をつけよう


あなたはなぜ特定の人たちと友人であり続けるのかと、大切な人から質問されたことはないだろうか? おそらく、彼もしくは彼女はそのような友人たちに不信感を抱き、彼らの決して誉められない行動があなたに影響してしまうのではないかと心配しているのだろう。

『Archives of Sexual Behavior』誌に掲載された新しい研究によれば、そのような心配はパートナーの幻想でもなければ、過度に支配的な振る舞いを示すものでもなく、現実に確固たる根拠があることが示唆されている。

この論文の主執筆者で、イスラエルのバルーフ・イフチャー心理学大学院の教員である心理学者のグリット・バーンバウム博士は「不貞は許されるという雰囲気を共有する仲間の環境は、人々を魅力的な選択肢へと引き寄せるでしょうし、他人が浮気をしていることを知っている場合は、自分が浮気をすることを考えるときにも抵抗なく行うことができるようになるかもしれません」という。

つまり、浮気を大したことない、あるいは許容できるものと考えている人たちと付き合うと、同じような道徳基準を採用する可能性が高くなるのだ。肉体的な浮気か精神的な浮気かにかかわらず、その話題に関する態度の変化は、たとえそれが微妙なものであっても関係における信頼関係を損なう可能性がある。

このため、心理学者は、一夫一婦制の中に生きている人たちには、その社会的な影響に注意するよう助言している。コミュニティの中で、自分のパートナーに誠実な人たちと付き合うことで、自分自身の恋愛への誠実さのレベルを強化することができる。
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翻訳=酒匂寛

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